２０１６年４月号、オンライン版２１３号をお送りします。
春が来ました。桜も咲きました。何だか雨が多いのがちょっと気になりますが、まあ春雨ということで。
人工知能「アルファ碁」が世界で最も強い棋士の一人に四勝一敗で勝ったというニュースにはわくわくしました。シンギュラリティとかいうには気が早すぎますが、なるほどこういうアプローチもあったのかと。坂村健さんの毎日新聞のコラムはこちら。また鹿野司さんのとてもわかりやすい解説が、ここにあります＞１，２，３。とりわけ最後の記事では、その先にあるものを示唆していて、すごく興味深い。天文学的（というか遙かにそれを超えている）に複雑なものをいかに実際的に丸め込むか、ということには、SF的な面でもとても面白い可能性があると思います。
この後はベータ碁、ガンマ碁と出て、そして最後に究極のオメガ碁が。そのとき、「しかり、今こそ神は存在する」と宣言されるのでしょうか（超蛇足ながら念のため補足すると、フレドリック・ブラウン「回答」です）。
次号は５月１日ごろに登録の予定です。