第427号 (23/12/03 登録 23/12/05 更新)
目次
[編集後記]
- 2023年12月号、オンライン版305号をお送りします。
- 12月2日(土)と3日(日)にはオンラインで京都SFフェスティバルが開かれました(リンク先からは会場に入れません。ツイッター(X)で京都SFフェスティバルを検索してください)。時間的に微妙だったので一部しか参加できませんでしたが、簡単なレポートを来月号に掲載の予定です。
- 訃報が続きます。亡くなった方々に慎んでお悔やみを申し上げます。
- 『後宮小説』で第1回ファンタジーノベル大賞を受賞された酒見賢一さんが11月7日に呼吸不全で亡くなったとのこと。59歳。まだまだずいぶんとお若いのに。今ある日本のファンタジー、とりわけ中華風ファンタジーを形にされた方といっても過言ではありません。デビュー作からずっと好きでした。
- マイクル・ビショップさん。11月23日に病死されたとのこと。11月12日生まれで11月13日に亡くなるとは。78歳。70年代にLDGらと共に頭角を現したアメリカのSF作家で、とりわけ生態学風のSFに魅了されました。最近の翻訳では『時の他に敵なし』(これも傑作)があります。
- D・G・コンプトンさん。11月10日に93歳で亡くなられたそうです。翻訳はサンリオSF文庫の『人生ゲーム』があり、他には短編「イギリスに住むということは」が年刊アンソロジー『ホークスビル収容所』に収録されたのみですが、60年代末から70年代に注目されていたイギリス作家で、Synthajoy
(1968)やThe Steel Crocodile (1970)が記憶に残っています。
- 11月23日から西宮神社の境内で始まったえべっさん古本まつりを覗いてきました。神戸で開かれていた古本市がコロナ禍で開かれなくなったのでこっちに移ったとか。古本市は久しぶりでしたが、あちこち見て回っているうちに昔の勘が戻って気になる本がすぐ目につくようになりました。SFも多いですね。
- 次号は1月7日ごろに登録の予定です。
23/12/03(大野万紀)