第321号 (15/02/01 登録 15/02/05 更新)
目次
[編集後記]
- 2015年2月号、オンライン版199号をお送りします。
- 中東ではテロリスト集団に拉致された人質が殺され、周囲の反響も含めて、目を覆いたくなるような、こちらの頭がおかしくなったのかと思うような事態が進行しています。それはまるで頭の悪い作家の書いた三流のサスペンス小説のようでもあり、また40年以上前に筒井康隆が描いた「疑似イベント」SFのようでもあります。でもこれが現実なのです。
- それでも何事もなかったかのように日常の時間は流れていきます。これは、あの20年前の震災の翌日、何ともいえない不条理感と共に身近に感じた感覚でもあります。
- このところ、訃報が毎月のように流れてきます。今度は平井和正さんの訃報。76歳で、急性心不全だそうです。ぼくも若い頃に〈ウルフガイ〉など読みふけった口です。マンガやアニメの原作でもすばらしい活躍で、もしも平井さんがいなかったら、今の日本SFはずいぶん違ったものになっていたかも知れません。慎んでお悔やみを申し上げます。
- 次号は3月1日ごろに登録の予定です。
15/02/01(大野万紀)