京都SFフェスティバル2014レポート

大野万紀


 第33回となる今年の京都SFフェスティバルは、10月11日(土)〜10月12日(日)、いつもと同様に本会は京都教育文化センター、合宿は旅館さわや本店で開催された。おりしも非常に強い台風が接近中とのことで心配したが、台風はまだ沖縄の方で、京フェスには影響なかった。11時すぎに丸太町に到着。1コマ目はもう始まっていた。
 以下、なぐり書きのメモと記憶に頼って記述しているので、もし間違いや勘違いがあれば、訂正しますので連絡してくださいね。

 本会企画の最初は、「アニメとサイエンス・フィクション、その系譜」と題して、若手評論家の山川賢一さんと、経済学者・社会学者で、SFやマンガにも詳しい稲葉振一郎さんの対談。対談? だが、ほとんど山川さんが一人で、虚淵玄を中心にアニメの構造論について、とても情熱的にしゃべりまくっていた気がする。
 ペーパーが配られていたが、何というか、大きなシステム(神とか、インキュベータとか、進化とか、超越者とか)の手のひらの中で、正義と悪が戦うが、それは設定されたルールの中での闘いであり、双方は結局同レベルなものであって、正義は悪に、悪は正義に変わり得るという世界観が、アニメやSFの多くに共通にあるということ。――いや、こんな単純な図式じゃないと思うのだが、聞いた限りはそんな感じだった。はたしてそんな理解でいいものか、よくわからなかったのだが、例えば小松左京や山田正紀はその中でどう捉えられるのだろうか。
 ところが、時間切れでもう終わりというところにきて、突然稲葉さんのギアが入った。怒濤のまとめに入り、議論を深めるべき問題点を明示し、とても論理的でわかりやすく話していく。
 以下、断片的なメモ。
「悪堕ち」について。正義を目指しながらも絶望して悪に堕ちるのを「悪堕ち」とするなら、「まどマギ」は「メタ悪堕ち」。自分の意志ではなく、単に魔力が無くなると自動的に魔女になってしまうから。
 「イデオン」と「ボトムズ」。「イデオン」は用意された大仕掛けの中に閉じこもり、そこで「心中」する。「ボトムズ」はそんな大仕掛けの中に閉じこもるのはくだらねぇと、外に出て行く。
 「ナウシカ」(マンガ版)は、ナウシカとクシャナの物語だが、物語の先にある物を見てナウシカはあえて普通の人間になる。しかしそこには恐ろしくどろどろしたものがあるはずだ。一方のクシャナは、英雄としての自己を素直に引き受けていく。
 山川さんが指摘した構造はずいぶん昔からある。レンズマンのアリシア対エンドールもそう。そこでは超古代文明というモチーフが繰り返される。また「進化」のモチーフも。
 主人公が旅する世界はどうなっているのか、主人公と世界構造が直接リンクするような話がSFやファンタジイではよくある。しかし、主人公と世界のリンクはそもそも無理がある。
 児童文学者のひこ・田中さんの「ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか?」(光文社新書)がとても面白いとのこと。作者は昔のTVゲームをわざわざ全部自分でリプレイしてこれを書いている。アニメ、ゲーム、マンガで、成長のモチーフが、その自明性が、今や限界を迎えつつあるということをしっかり論証しているとのこと。これは読んでみたいと思った。
 そしてこの議論は問題意識をさらに深めて東京へと続くとのことだった。

 それから昼食。牧眞司さんや藤元さん、岡本俊也らと、から船屋でオムライス。色々と話をしたけど、忘れた。なぜか昔のワープロやパソコンのデータをいかにコンバートするかといった話などがあったような気がする。会場に戻ると、ロビーで水鏡子が三村美衣とうだうだ話をしている。いつもながらの光景だ。

 午後の1つ目は「ショートショートの縦*横*高さ」と題する、井上雅彦さん、太田忠司さん、江坂遊さん、田丸雅智さんの対談。司会は若い田丸さん。ちゃんと場を仕切ってうまく話を盛り上げていた。
 ショートショートとの出会いについて。井上さんがヘミングウェイを子どもの頃読んだこと、太田さんは特撮TVから中学で星新一にはまり、それから自分と同世代の大西赤人に、田丸さんは星新一がのっていた小学校の教科書、江坂さんはヒッチコックマガジンや落語、小松さんと米朝さんのラジオ番組、そしてチャチャヤング。チャチャヤングへは投稿したが採用されなかったとのこと。
 ショートショートの魅力について。江坂さんはたくさん書いてたくさんボツにできる、興味あることがたくさんあって、あっち行ったりこっち行ったりするが、どこへ行ってもショートショートは書ける。太田さんは、長編はマラソンだがショートショートは居合い斬り。読者を待ち伏せし斬りつける気分。一瞬の力。井上さんは、毎日見る夢が楽しくなる、ショートショートで世界が変わる、そして最後の段落で世界が一気に広がること。
 好きなショートショートについて。田丸さんは、太田さんの「帰郷」「あなたに降る雪」、井上さんの「パラソル」、江坂さんの「花火」を挙げた。江坂さんは大西巨人のアンソロジー、里見クの「椿」、マシスンの「箱の中身は」など。
 その他の話題。井上さんは30編を1ヶ月で書いたことがある。太田さんは、プリーストの『夢幻諸島』のように、ショートショートで一つの惑星を書こうとしたが、編集からわからないからと拒否されたことがある。江坂さんは、作家専業では暮らしていくのが難しいので国から補助金をもらい、模倣(盗作ではなく)もOKのショートショート特区があればいいと語る。太田さんは、WEBはショートショートに適していると思ったが、実際はそうはなっていないとのこと。田丸さんは、小学生たちに書く楽しみを教えているという。
 星新一賞について。井上さんは、星さんの作品は時代に超越している。その一方星新一賞は時代に寄り添いすぎなものが多くないかと指摘していた。
 TVの影響について。田丸さんは「週刊ストーリーランド」、江坂さんは「トワイライトゾーン」でオチのサプライズに影響を受けた。井上さんは、ラジオの「音の本棚」。そこで異色作家短篇集をやっていたことがある。太田さんは、ウルトラQや怪奇大作戦、ラジオドラマも。
 ぼくはあまり知らない世界だったが、わかりやすくて面白いパネルだった。

 本会企画その3は「精神医学とSF」と題し、風野春樹さんと宮内悠介さんの対談。静かな対談だったが、理知的で深い内容があって面白かった。
 宮内さんは、火星の精神病院を舞台にしたSFを書こうとして色々と調べているとのこと。風野さんは、日本でかつてロボトミー殺人事件があったと話す。これは宮内さんも書いていた話だ。あるジャーナリストが医者に勝手にロボトミーをされ、自発性や創造性を奪われて書けなくなったとして、その医者を殺そうとした(医者がいなかったのでたまたまそこにいた人を殺してしまった)という事件だ。
 ピンポイントに脳を刺激するということは臨床で実際にあり、1930年代には電気ショックがはやった。それは今でも限定的だが使われている。鬱病のような心の問題が、脳の物理的な刺激によって改善するということは面白く、SFではイーガンの「しあわせの理由」が、90年代の「ハッピードラッグ」といわれた(実際はそんなには効かなかった)プロザックのブームを背景にしたものだといえる、と風野さん。
 宮内さんの、資料を調べていると意外な療法が今でも残っているのに驚くという発言に、風野さんは、なぜ効くのかわからなくても、効けばいいということがある。例えばなぜかはわからないのだが、リチウムが効くのだ、とのこと。こういうのは従来型の小説とは違う、身も蓋もない話であり、SFとの共通点がある。
 精神分析については、ニセ科学であったり批評であったりするがエビデンスとは無縁で、小説としては面白いがリアリティをもたせるのは難しいとのこと。宮内さんによれば、旅行療法というものがあり、この旅費に保険が適用されたらいいなという話。
 イーガンの『万物理論』に「自発的自閉症協会というのが出てくる。人と愛し合いたい欲求はあるが、愛する能力はない。それが苦しいので、愛したいという欲求もなくすことで楽になろうとする。
 宮内さんが今書いている小説で、惑星間精神医学というものを考えたという話。これは多文化間精神医学を元にしたもの。宇宙精神医学。宇宙に出ると人は大いなるものに目覚めるという。意識とは、というような大きなものと、身近な心の悩みへの対応とがつながっていくのだ。
 なかなか刺激的な話が飛び交うが、残念ながらぼくの知識不足で、もう一つ深くは理解できなかった。時間があれば、哲学的ゾンビって実際に似た症例があるのか、ワッツの作品などにもからめて、質疑応答で風野さんに聞いてみたかったが、時間切れだった。

 本格企画本会の最後は「いい女vsいい女〜スリップストリーム文学の西と東〜」と題する、翻訳家の岸本佐知子さんと、芥川賞作家の藤野可織さんとの対談。これがめちゃくちゃ面白かった。二人とも、言うことがきつい。そして面白い。
 二人は5年前に京フェスで初めて顔を合わせたそうだが、岸本さんによれば、その時の宴会か何かで、酔っぱらった藤野さんが、酔っぱらった円城塔に、とてもきれいな回しげりを決めたのが印象に残っているという。もし当時の自分に戻れたら、いってやりたい。きみたち、将来二人とも芥川賞をとるんだよって。
 藤野さんはお題の「スリップストリーム」というのが何だかわからなくて、Wikiを見て知ったという。岸本さんはWikiも見ないで藤野さんから教えてもらったという。その結論は「オレらの好きそうなやつや。めでたい」。
 まず藤野さんが選んだのは「聖書」。聖書はヤバイ。天と地をつくったり、ヤバイ。旧訳もだけど、新訳も相当ヤバイ。イエスの言葉なんか納得できない。藤野さんが持ち出したのは同志社高校で使っていたという聖書。ソドムの滅亡なんてひどいよね、すぐ滅ぼすよね、街ごとね。神って一番ヤバイ。ロトもひどい。娘を差し出すし、その娘たちもひどい。お父さんの子どもをいっぱい産むし。それが聖書に書いてあるのだ。岸本さんいわく、同志社の聖書って普通のとは違うの? 何か知ってるのとちょっと違う気がする。いや、たぶん同じものです。
 ソローキン『青い脂』はいかれてるし、レ・ファニュ「緑茶」のオチは何でやねんと思う。藤野さんの中学校には猿のホルマリン漬けがあった。猿はきらい。現実はきらい。何で小説でリアリズムを読まないといけないのか。ただの文字なんだから、何でもいいじゃないか。
 岸田さんは、中学で筒井を読んでこれだと思った。藤野さんは筒井の「池猫」は吾妻ひでおのマンガのイメージで読んだ。
 ひどい話が好き。ゾンビも好き。岸田さんは、ゾンビもきらいじゃないが、口から汁が出るのを何と評価したものか。藤野さんは、ゾンビは臭そうだから、実際はイヤかも。
 「ゾンビ歴はどれくらいですか?」
 「ゾンビは勉強中ですね……」
 「ゾンビをかわいいと思ったり?」
 「いや、それはないですね」ゾンビがかわいいのじゃなく、ゾンビをたたきつぶすのがいいのだそうだ。
 岸田さんは、オカルトが好き。ミステリサークルのすごいのが出てきたとき、それを作ったという人たちが現れて、わたしの青春が終わったと思った。いやまだ心霊写真があると思い直したが、でも最近は貞子系が多い。心霊業界も行き詰まってるよね。
 Photoshopなどの普及による心霊業界の行き詰りについての話。コルタサルの話。ランズデールの話。
 ランズデールの「ステッピン・アウト」がどいひー。「ババ・ホテップ」は感動する。何とプレスリー対ミイラ男の話。
 他にも、変なガールズトークというか、異常におかしかった。子どものころのいじめの話とかも、奈良から転校して来た仏の化身が出てきたり。
 こんなトーク、ぜひどこかでまとめてほしいなあ。

ホワイトボードに書かれた「諸注意」

 本会が終わって、いつものみんなといつもの十両で食事。三村美衣、水鏡子、岡本俊弥、藤元くん、特撮評論の高橋くんらが同じテーブル。
 食後、さわやへ行くと、6時半まで入れないとのこと。今年から夜は1時半で鍵をかけて出入り禁止になるとか、いろいろと厳しくなっている。方針が変わったのか。普通の旅館になろうとしているのか。大広間のホワイトボードにも、細かく諸注意が書かれている。まあ仕方あるまいね。
 大広間でオープニング。京大SF研がSF句会というのをやっている。オープニングの後は机をならべてディーラーズ。細美さんも青心社の本を売る。
 今年は欲しいファンジンがいっぱいあったので、たくさん買い込んだ。ファンジンじゃないがハイカソルの「Phantasm Japan」、「酉ビュート」、ハルコンブックスのピーター・ワッツ「神は全てをお見通しである」、名大SF研の田波正本「Before mercy snow」、阪大SF研の「本当はこのループ作品がすごい!」などを購入。

「奏で手のヌフレツン」の図解

 合宿企画の最初に行ったのは「社長は描き続けていた〜イラストからみる酉島世界の魅力」という部屋で、酉島伝法さんの描いてきたイラストを見せてもらいながら社員時代のことなどを語る企画。ファン交企画だ。
 司会は平林さん。オキシタケヒコさんもいっしょにいる。これは関西アンサンブルの部屋でもあるようだ。酉島さんも会員だ。アンサンブルでは加藤さんが原書を1時間で読み終えたとか、日本で発売前なのにみんなkindleを持っていたとかいう話が出る。
 勤めたデザイン会社は月給8万円を3回分割払い。酉島さんとオキシさんは二人で合う度に「アカン、もうアカン」と言い合っていたとか。
 牧野修さんが考えただんじり版スピードというアイデアが今度の新作「奏で手のヌフレツン」に(内容は全然違うが)反映しているのだそうだ。
 今はなき某テーマパーク向けに作成した様々なデザインやイラストを見せてもらう。ロボットの絵などを画廊で展示したら、花束をもってきてくれた女性がいるが、その人は保険金殺人で終身刑となってしまった。ガンダムやザブングルの影響。富野監督の特長である、説明しないでわからない言葉をどんどん出してくるところだとか。
 イラストの、湿度の高い皆勤の徒、粉っぽい百々似、遙か彼方まで見通せる空気感もすごい。「奏で手のヌフレツン」の、手書きの図解を見せてもらったが、これまたすごかった。
 ところで、オキシさんはガガガ文庫から異能バトルアクションSFの三部作を出すとのこと。これも楽しみだ。

 その次の合宿企画は、「ハイカソルとPhantasm Japan」。ハイカソルの編集長、サンフランシスコからワシントン真澄さんを迎えて大森望、小浜哲也とのトーク。これも面白かった。
 小浜や牧眞司と同世代な真澄さんは、筒井康隆で日本SFに目覚め、SFM、アドベン、奇天なども昔から買っていたというSF者。もともと平凡社に入ってアシスタントとして大百科事典をつくったりしていたが、平凡社QAの編集者となる。国際結婚してアメリカへ移住し、日系の新聞の編集などをしていたが、ドットコムバブルの中、VIZメディアに入って、日本マンガの編集やノベライズを担当。2008年に宮部みゆきの『ブレイブストーリー』を出して、翻訳児童文学賞を受賞。
 小説中心のハイカソルの企画を考え、2009年にスタート。今年で6年目だがほぼ二人でやっているとのこと。すごい人だ。
 マンガ・コミックとSF・ファンタジイのバイヤーは同じジャンルで重なっている。バイヤーはチェーン店ごとに一人。出版社より本屋の方が強い。日本のSF・ファンタジイとしては、光瀬龍、筒井康隆が頭にあり、「百億と千億」や「妖星伝」のあらすじを話すと、アメリカ人も興味をもってくれた。でも古いということで、星雲賞リストや大森望みのアンソロジーなどを参考に、2000年以降の作品を選んだ。「太陽の簒奪者」、飛浩隆、伊藤計劃などだ。
 日本SFの特色は、もともと英米SF+アニメとして見ればあまり違和感はなく、マンガやアニメのように読める、とアメリカ人編集者はいう。英米SFが映画がベースにあるとすれば、マンガ、アニメがベースにあるのが日本SFの特徴。でも本質的には大きな違いはない。神林長平も、雪風はアニメが先にあった。
 アメリカ人以外は外国人。例えばイーガンは英語で書かれていても、外国人枠で捉えられている。そんな(アメリカでの)海外SFを読む層も、年間に読む量は限られている。『all you nead is kill』は映画化されペーパーバックになって10倍売れた。でも日本SFとは思われていない。
 書き手がグローバルになってきている。その代表がケン・リュウだ。
 今度のアンソロジーは日本作家が5人。アメリカ人作家もそれを読んで、日本人と同じような反応をする。食事中に読んだのは失敗だった、とか。
 翻訳すればクリアになるというのは英語だけの特徴。
 これまで最も売れたのは「バトルロワイヤル」だったが、今年は「all you need is kill』。後は宮部みゆきや雪風、それと「アイの物語」が思いがけずオタクに売れた。
 関西人はアメリカ人だ、説がある。
 といったようなお話だったが、とても興味深かった。

MIYACONを語る青木さん

 それから「サンリオSF文庫を語る部屋」。これはぼくも参加。大森さん、牧さんと、岡本、酉島伝法さん、それになぜか押し入れに隠れている水鏡子。
 若い人は、サンリオSF文庫を見たことはないがSF研でうわさは聞いていたとのこと。他に山野浩一さんの話など。いろいろと話題は出た。でもあんまり覚えていない。

 その後、プロジェクターのある部屋へ移って「パロディ版『日本沈没』を見ながら関西ファンダムの昔話を語る」。ノートPCを出してHDMIで接続。アスペクト比がおかしかったのでプロジェクタの設定で直す。1974年、今から40年前の日本SF大会MIYACONの映像だ。
 当時8ミリで撮影された音のない映像を流しながら、青心社の青木さんが主に説明をして、部屋にいるみんな(小浜さんが中心だった)がいろいろと質問する。
 パロディ版「日本沈没」は小松さんにも大受けだったという関西ノリのベタなSFドラマ。なぜかゴジラやラドンも日本を救おうとかけつけるのだ。
 知っている人たちの若いころの姿や、いかにも昭和っぽい風俗、京フェスと同じ教育文化センター(のホール)で開かれたこと、などなど。
 一番受けたのはコスプレで、同志社SF研のプロレスショーだった。映像が終わった後は、当時の関西ファンダムや、青木さんが青心社を立ち上げたころの話。けっこう遅くまで話がはずんでいた。

 下の写真はその「MIYACON」で演じられたパロディ版「日本沈没」の一コマと、『日本沈没』、「日本以外全部沈没」が長編賞と短篇賞をとった星雲賞の模様、そしてコスプレのはしりである当時のコスチュームショーの映像である。コスチュームショーには色っぽいシャンブロウや、天皇皇后両陛下が挨拶されるプロレスショーもあったが、ちょっとここでの公開ははばかられる感じ。

イエローサブマリンな「わだつみ」 田所博士と渡老人 スプーン曲げ少年の力で日本が曲がる ゴジラとラドンが日本を戻す
若き日の小松左京さん 筒井さんは星雲賞短篇部門 ジェイムスン教授のコスプレ そして「星ヅル」登場

 翌朝は大広間でクロージング。SF句会の第一位は「冬眠の きみを追い越す 師走かな」だった。
 台風はまだ関西に来ていない。何とか無事に終わったというわけだ。

 今年もいつもながらの楽しい京フェスを堪能しました。実行委員長はじめ、スタッフのみんな、ありがとうございました。また来年もよろしくね。 

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