２０１８年６月号、オンライン版２３９号をお送りします。
日本列島、去年よりだいぶ早めの梅雨入りですね。関西は今日現在はまだ晴れていますが、今週中にも梅雨入りするのでしょう。で、梅雨入り宣言されるとしばらく雨は降らないというのが例年のお約束ですが、はたして……。
毎月訃報を報じているようですが、今度はガードナー・ドゾワの訃報です。5月27日に70歳で亡くなられました。
ドゾワといえば、エフィンジャーらとともに70年代のアメリカSFに現れ、優れた短篇SFを残した（とりわけ「海の鎖」は、叙情的ながら冷徹な認識を示した傑作）という印象が強いのですが、実際のところ、彼は作家というより編集者としての功績が大きかったと思います。アシモフズSF誌の編集長も務め、彼が編集したSF傑作選の数々や、『魔法の猫』、『ハッカー/13の事件』といったテーマアンソロジーの数々は、いつも洋書店のペーパーバックSFの棚を埋めていました。海外SFの愛好者にとって、優れた短篇を多く紹介してくれた彼には感謝の言葉しかありません。慎んで哀悼の意を表します。
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