4月です。当家のヤマザクラも咲いて、ソメイヨシノは散り始めている、という5月並みの陽気です。一気に新緑も出てくるころ。
先月はシミルボンに1本のコラムを掲載しました。「これが原点、『最後にして最初のアイドル』の元ネタをふりかえる」です。ステープルドンの『最後にして最初の人間』を紹介しています。
さて、「大阪てのひら怪談」の第3回目が開催され、800字の掌編怪談177編を集めて、授賞式があったのが2月のこと。今年の大賞は北野勇作(泥田某名義)、昨年は優秀賞にオキシタケヒコが入るなど、プロアマ問わずとはいえ反則ワザ級のレベルの高さでした。わたしの場合は、審査員コメント1件をいただいたというレベル。コメントは全応募作の半数くらいに付いています。
今月はその作品を、いつもの短編程度の長さに改稿したものをお見せします。また、横書きだけでは読みにくいとの声を容れて、今回から縦書きPDFファイルでも読めるようにしています。PDFはタブレット、またはPC画面サイズ向きです。
創作の32作目は「水面」です。地震のあった翌朝、東大阪のある町は海の中に沈んだような、青い色に染められています。いったい何が起こっているのか、近所の住民による議論が起こるのですが……。
(左の写真、またはこちらをクリックすると別ウィンドウが開き本文が読めます。縦書きPDFはこちら)
いつもと同様、これら作品はMicrosoftのswayを用いて作られています。すべてフィクションです。特定のモデルは存在しません。
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