まんが あ〜ん (10)

前口上

 長らくごぶさたいたしてました。まんがを読みつづけているのは変わりませんが、最近書名が“あ”に近いと、忘れないようにしようと思ってしまいます。 (よ)


悪がよぶ(全4)/松本久志/徳間書店/少年キャプテンコミックス'88-89
(か)★★★★★ (よ)未 (く)★★★★

 「悪魔が人間界で悪魔一族や天使一族と敵対する」「主人公の悪魔の少年は人間の女の子に惚れてしまう」しまった、こうまとめると『デビルマン』のようだ(笑)。でもトーンが似てるのは『炎の転校性』だけど(爆)。過去のSF・漫画・アニメ・特撮・ゲームのパロデイ満載(っていうかそればっかりっていうか)の傑作コメディ。「えぐりこむようにして、食うべし !!食うべし !!」「ああっ、ヘケートおまえまで」とかヘケートなんて登場人物いなくても平気で使う。でも、いまあらためて見ると、メインストーリーもわりと悪くない。 (く)

悪趣味な美学(全1)/名香智子/小学館/PFコミックス'96/プチフラワー'96
(か)★★★ (よ)★★★★ (く)★★★★

息が長いシャルトル侯爵家のシリーズ。今回は新キャラとしてアンチック・ドール・コレクターの中国系マフィアの少年が登場。しじゅう巻き込まれていて準レギュラーの皇太子と、女装の似合う泥棒の男の子が、盗まれたアンチック・ドールを盗みかえす話など。 (く)

悪女伝説/池田悦子・牧美也子/光文社/VALコミックス
(か)未 (よ)★ (く)未

 親もなく、おじの家で、やっかいものとして育った業子(なりこ)が成り上がろうとする物語。うまく成り上がれそうに見えるが成り上がれない。でもしぶとい女の物語だ。忘れたけど、女性セブンとか女性自身とかに連載されていた。 (よ)

悪女の日曜日(全3)/万里村奈加/講談社/KCmimi
(か)★★★ (よ)★ (く)未

卑劣な手段で貧乏な主人公がのしあがっていくという話だったかな。その割にはヒロインがさわやか系で悪女ってイメージじゃなかった。
万里村奈加の標準作 (か)

悪女聖書(バイブル)/池田悦子・牧美也子
(か)未 (よ)未 (く)★★

『悪女伝説』と、どう違うのかよくわかんないけど、私が会社勤めしていた頃、女子更衣室に毎号おいてあった『女性自身』で読んだのは、こっちだったはず。業子は美女だしそれなりに健気なんだけど、なんだか幸せになれなくて、男性遍歴をくりかえしていた。一時は結婚もしていたようだったなあ。 (く)

アクター/かわぐちかいじ
(か)★★★★ (よ)未 (く)未

役者きららがついに人でないものになってしまうサクセスストリィ? 話の最後がぐちゃぐちゃになってしまうかわぐちかいじの病がでてしまった。きららが四谷怪談を演じるエピソードはかわぐちかいじの書いたなかでも最高じゃないかなと言うくらいの出来、最後のSF映画のくだりさえなければ・・・・。ともあれ、一時ダメだったかわぐちかいじが復活をはたした作品 (か)

アクトレス(全5)/山田謙二/集英社/ジャンプ・コミックス
(か)★★ (よ)★ (く)未

絵が高橋留美子に似てる。女優の話かと思ったら、全然違う。 (よ)

いつわった自分を演じている女子高生の心をときほぐそうとする男の子の話。じわっとしたロマコメ。 (か)

悪の華(インコ真理教入会マニュアル)(全1)/四谷シモーヌ/太田出版/'96
(か)未 (よ)★★ (く)未

オウム真理教、青山、上祐の同人誌風パロディ。まだ彼らが捕まってなかった頃、殺された村井、の3人が話題になっていたが、出版した太田出版はスゴイ。 (よ)

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