小説 岡本家記録  岡本家

ご注意:今回の連載は、Netscape2.0以上、または InternetExplolor2.0以上でご覧ください(どーやって)。


先先週のNHKの新電子立国では、(ゲイツ以外の)神話的な人々の談話が話題になった。しかし、これはまだ十数年しかたっていない近過去の出来事なのである。考えてみると、筆者初の16 ビットパソコン(8086で5MHzのCPU)はCP/M86で動いていたのであり、当時MS-DOSの優位はそれほど確実ではなかった。


3/09/96

M・D デイッシュにしては本格的ホラーだという意見もあるが、これもまた相当皮肉なパロディである.途中伏線らしきものが忘れられたり、結末がやや取ってつけたようだったりで無理もある。

MOUSE ネオ・ヌル以来の創作歴があり、個人的にも懐かしい名前である。これまではあまり熱心な読者ではなかったが、ドラッグ題材小説としてはヴァートより優れる。
家の博美さんはめでたく幼稚園PTAの副会長に就任。


3/10/96

知人の新築宅に行く。このごろ家を建てる奴が多い。建物自体はまあ似たりよったりで大差はない。 奈良の場合土地込み四千万から六千万で家が建つので、電機業界の超安月給でも何とかなるのである。


13:22 3/17/96

この不思議な地球で テーマが九〇年代ふうである点で共通化している。沼野充義が毎日新聞で絶賛していたもの。これまでの編者の姿勢を集大成したアンソロジイといえる。とはいえ、これは八〇年代の集大成ともいえる。

知らぬ間に、Mebiusのパフォーマンスが32bitから DOS互換(16bit)にまで低下。 Win95が動いているマシンの中にはDOS互換のままという奴もあるけれど、これはまったく使いものにならぬ。スワップ速度が著しく遅いのである。再インストールでも直らぬままだったが、デイスクコントローラデバイスを削除すると、自動認識で32bitに復帰。謎は深まる。
あいかわらずインターネットのゲートウェイ(とそれ以降)はどこもが込み合っている。せいぜい1Kbpsまでしか速度が上がらず。ひどいときは300bps。これは、LAN 経由専用線でもPPPでも大差ない。普通のバソ通よりもはるかに遅い。こまったことだ。


21:37 3/20/96

ふりだしに戻る 一九七三年初版のハードカバーをおもむろに取り出して読む。『引き潮のとき』は三巻目から読み出して、また一巻目に戻って読み返した。それとはちょっと違って、これは実は水鏡子の『黙示録三一七四年』と同じで未読なのであった。人のことは言えんな。すでに存在しない書店のカバーに包まれた本は、筆者未成年のころに買った本そのまま。フィニイを読むには最適な条件であろう。
書き忘れていたが、とうに四〇を過ぎた水鏡子さんは、最近未読の名作を読みはじめ、感動にうちふるえる毎日だそうである。人生の黄昏も近い今日この頃、未読は許されなくなっている。負けるな水鏡子、君に残された時間はわずかだ、柊末も遠くない。人のことは言えんな。


14:55 3/24/96

相変わらずNifty経由の infoWeb はめちゃめちゃな混みかた。しかし、PCVAN経由ではつながって、10kから20Kが確保できる (つなぐ先もよるが)。PCVAN の場合は、専用のブラウザが必要だの、高速対応料金選択以外では接続できないなど、勝手な制約が多いので敬遠されている模様。まーこれでは富士通に勝てまい(空いてるからいいけど)。
近所のケープルテレピがインターネット接続サービスを開始。期待したケーブルモデム対応ではない。まーそれでも、1670 円/月額固定なら平均的でまずまず。ちなみにケープルモデムならは、モデム(約五万円相当)でイーサネット接続の10〜 30Mbps が確保できる模様(アナログモデムの三百倍、ISDN の百倍強でしかも電話代がタダ、つまりコストパフォーマンスはニ百倍か)。来年中にケーブル接続サービスを始めるようで、専用線が引けない家庭内インターネット環境の本命。


18:56 3/30/96

ふりだしに戻る(再び) いまとなっては、やや古風な内容ではあるけれど、かつて『ゲイルズバーグの春を愛す』で読んだ感性がまだどこかに残されている。ただ、これは七〇年代の感覚でもなくて、いわば普遍的な後ろ向きの美学。

今日はPCVANの高速回線がつながらない。こまったことである。


22:26 3/31/96

今日は PCVAN にはつながった。PCVAN は meshと100Mbpsでつながっているので多少ましなのかも。しかし、100Mbpsは、数年前からLANの標準的な伝送速度になっている。画像を中心とした基幹システムでは、それぐらいが最低水準(というか、遅すぎて仕事にならないことがある)。


13:35 4/6/96

時の旅人 物語はほとんど添え物にすぎず、ひたすら過去の現出にこだわる。実際、最後のエピソードなどはSFでは腐ってしまったアイデアに近い。まーしかし、フィニイのこういったお話は短編集の方が無理なく読めてよい。さすがに長編となると矛盾なく一貫させられないようだ。

四月に入ってからばたばたと忙しくなって、なかなか HTML 化が進まぬ。こまったことである。
さて、今回はインターネットアシスタント(WORD)を使って書いていますが、なんといってもβ版、バグバグでなかなかうまく書けない。MS偏重であるためか、ブラウザ間の互換性も取れない。まー、そのうちなんとかなるだろう。
じゃま、そーいうことで、


編者注:もとの紙THATTAでは、本文がHTMLのまま掲載されていました。今回(画像へのリンクを除き)それをできるだけ忠実に再現しましたこれはTHATTA版です。岡本家記録は岡本俊弥のホームページにあります。

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