小説 岡本家記録 95 岡本家

21:37 95/12/16
 藤田一美から、旦那の受賞作糞袋をもらう。 JOMOの童話賞でも入選したとかで立派なことだ。まあしかし、薦者がクソミソにけなすところが可哀想。
 仮想年代記 まったく観念に流れないところがまあ、日本的でもある。一番異彩を放つのが堀さんというのも困る。
 遠き神々の炎 馬鹿SFを目指す人にはいいかも。
 無限アセンブラ 途中まではナノテクSF傑作と思いきや、なんてことはない疫病パニック亜流となる。アンダースン&ビースンには、相当な見掛け倒しの傾向がある。

11:29 95/12/23
 さて、前回PC環境を一新した話を書いたが、いまだに98、W31で書いている。まーなんというか、買ったばかりの28.8kモデムはダイヤルもできずに返品、注文から納品まで1ケ月以上かかったMebiusは、パワーオン・スリープ(寝たまま)の困り者で修理返品と、いやーまいったもんだわい。コストダウンのために出荷検査を手抜きしているのではないか。
 とゆーことで、W95+Plus!やらOffice95やら、 NortonUtilities95やらもスリープしている。時代はまだ、我にあらず。
 近所のケーブルテレビがインターネット接続サービスを始めるようだ。ケーブルの場合は、 10〜30Mbpsと速度は桁違い。ではあるが、このスピードをサポートできるのは LAN(100BASE)か次世代のパラレル・シリアルバスのみで、現行のRS232C/422ではとうてい無理。SCSI2でも無理である。
 ヴァート サイベリアのもう一つの顔。まーしかし、本書に出てくるナノテクだとかロボットとかは、もはや従来SFの同音語とは異なるものであって、同じ次元で語る意味がない。

17:34 96/01/04
 年末宴会と、神戸里帰り。
 時間泥捧 時間を食うXXXが出てくるアイデアストーリー。アイデア的には特にどういうこともないが、近年のSFからすると、やはり短すぎる。長すぎるのも困るけど、これはちょっと。
 さて、よーやくモデムは戻ってきた(とゆーか交換されてきた)。Mebiusはというと、年末の混乱でまだ修理が終わっていない。まいったね。ネットでもMebius会議ができてファームのバグとかが明らかになっている。ま、この程度のトラブルは初期故障のレベルではある。秋葉や日本橋では、ほとんどバッタ屋でまでデモ機を並べていたぐらいだが、当然売れただけアラも目立つはず。声が大きいほうがサポートの対応もいいので結構なことである。
 引き続き、98でネットQの準備を進める。とーめんはInfowebあたりで開始することにするか。真木家や古沢もスキャナ、カメラ導入などで着々と準備を進めておる。

15:34 96/01/05
 よーやくMebiusが復帰。基板内のコネクタが緩んでいたためという。

23:26 96/01/07
 WWWも簡単になったものである。meshや Infowebなどのプロバイダに加入しなくても、見るだけなら簡単。例えば、PCVANworld-talk は、専用ナビソフトのダウンロード(約4分)さえすれば、PC-VANのゲートウェイ経由で、契約なしのWWWを見ることが出来る。勝手に電話してつないでくれるのだが、これは例の MSNと同じだ。まあ、MSNが勝手に国際電話に繋がってしまうというほど無軌道ではないが。いくらフリーダイヤルだからといっても、その分高い通信料をとられてしまうのだから馬鹿にはならん。ますます情報入力人間を増やすだけで、こまったことである。
 いやー、近所のショッピングセンターで聞いたのだが、「ちょっと奥さんインターネットやってんのん」とか、そのへんのおばちゃんが話す時代なのである。CMだけの状況ではない。
 Mebiusのグライドポイントは、評判ほど悪くない。ただ、キー入力しているうちに触ってしまう難がある。

22:44 96/01/15
 奈良にもプロバイダがいくつかできた。パソコンの販売店がNTサーバを入れて、専用線一本を引けばできあがりというもの。この現象はアメリカでもあって、六千だか七千だかの山ほどの地方プロバイダが誕生した。そのうち大手に買収されて1パーセントしか残らないという予想もある。

96/02/04
 知らぬうちに菊池家もメビウス者と化している。最後の在庫とか。まあ、最近はNiftyの会議室さえ見ていれば、たいていの間題点は解決できるので、その分使い勝手はよい。引き潮のときをひたすら読み進めている。
 水鏡子の読書力ウンタは、ホームページのアクセス回数カウントと同じで、誰でも彼でも(何でもかんでも)同等に数える。しかし、ヤングアダルト一冊と鉄鼠の檻とを同じに数えてはいかん。ページあたりの文字密度×頁数で正規化しなければいけません。
 水鏡子は人生のピークは三五だと嘆息する。
 いやーしかし、Win95 は設定を変更するのが大変。アスキーの Windowsリソースブックが売れまくっているらしい。これを買う読者の大半は、マニュアル代わりに買っているのだろうが、どーみてもそういう用途の本ではない。つまりは導入ガイドなのであって、たとえば何も考えずに上書きインストールする役には立たない。その割に、肝心のところが書かれていない。 たとえば、ダイアルアップ・スクリプトファイルの文法など。(まーこれは、勝手にインストールされている、script.doc というファイルに密かに書かれていたりするのだが。買う方にも問題があって、目的外の使い方なのであろう)。
 と、思っている間に、PC-VAN やら NIFTY 既存IDでもインターネットできる。 とりあえず、筆者も Internet Explorer で簡単につなげる、これでようやく Mac 並といえるかも。NIFTY は1分壱拾円なので、あまたのプロバイダーより安くなる。まーしかし、つながらない。こんなサービスを始めたせいで Road4 はむちゃくちゃな混みかた。まったく入れない。
 セーラームーンのニュースグループでは、あみちやんとまことちやんとのどっちがかわいいかでえんえんの議論が起こっているそうである。まーね。そういうところもある。

96/02/11
 大森望も Winノートを狙っているらしい。えーと、大森さん、Tornade はクロック120MHz で、Mebius より三割早いはずなのに、アプリの動作は三割遅いようです。まー、そーはいっても Mebius は今はない。次機種は三月です(商品サイクルは四ヶ月)。デザインやら、グライドポイントの位置は改善されるでしょう。二月エンドに出る機種は本命ではない。
 にしても、最近の大森ページは CGIを多用している(といってもカウンタやらであるが)。まー他のWSを芳名録のように、その場にあるがごとく使えるのは、何もハイパーリンクだけではないということです。
 ■■■先生から電話があって、わしが新興宗教のパンフレットを作っていると書いたのはお前か、と問い詰められる。そーいえば、遠い昔にそんな文脈のうわさを書いた気もするが、少なくとも五〜六年前のことであるし、なんで今ごろいわれるのかね。ニュースソースは秘密だそうですが、ザッタの文章は門外不出です。読んだ・喋った奴は名乗り出なさい。
 ■■■先生は NIFTY の未来フォーラムで、議論を難詰され除名されたそうである。えー、もちろんこのことを本人に聞いてはいけません。
 大森日記によると、古澤先生も、翻訳フォーラムで戦っているそうである。そのうち除名されるかも。これは見に行けばわかりますが。

96/02/12
 帰国子男のリカルド君の結婚式に行く。彼は英語なら TOEIC 満点だが、日本語 TOEIC なら 600点くらいのレベル。
 読み終えた引き潮のときについてはまた別途書こう。十二年間の連載なのに、せっかくの伏線が生かせていないなど、間題はあるけれど、いやこれはこれでよかったと思えたりもする。

96/02/24
 フラックス おー相変わらずの奇想アイデア。中性子星の“大気圏”で生きる人類のお話。とはいえ、やはり設定負けしていることには変わりがない。

96/02/25
 あやめ池のスケートリンクに出かける。
 さて、今ごろ(1年遅れで)パソコン見栄講座などを読む。UNIX(フリーBSD)をノートP Cに乗せている奴はもういるね。投げ売りされている、IBM のバタフライキーボードパソコンで動かしてもらった。まー、しかし BSD の方が明らかに Win95 より軽いな。困ったことである。やっぱりー番いい見栄 OS は NextStep か B-TRON でしょう。BeBox とかいうのもあったか。

96/03/02
 大森は Win95 のインストールで苦しんでいるらしい。前でも書いたけど、一般的に、Win95 はプレインストールで一切触らなければ簡単であるが、なんかしようとすると強大な謎と化す。まー、究極のエニグマというわけである。最近は、奈良にもしかせんべいネットワークだとか、まほろばだとか、わけわかんないプロバイダができている。しかもあまり空いてはいないようだ。パソコンディーラーとか基板メーカとかのサイドピジネス。プロバイダの研究をしている間は、いまは Nifty 経由で見るだけをしている。
 まーそういうことで、そのうちネットでも。


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