第430号 (24/03/03 登録 24/03/06 更新)
目次
[編集後記]
- 2024年3月号、オンライン版308号をお送りします。
- まずは嬉しいニュースから。本誌に「彼方には輝く星々」を連載されている木下充矢さんが、第11回星新一賞の一般部門優秀賞(アマダ賞)を受賞されました。おめでとうございます!
- 受賞作品集はhontoのサイトから無料でダウンロードすることができます。木下さんの作品は異星の極限環境で暮らす車輪型生物が技術を発展させたため破滅的な環境変化に直面するという話をユーモラスな口調で描いた本格SFです。ちなみに人間はでてきません。当初SNSで元の作品がTHATTAに掲載されたと書きましたがぼくの早とちりでした。全然別の作品です。申し訳ない。(と書いた後、作者から実はつながっているのだと伺いました。どうつながることになるのか、楽しみ)
- 続いて哀しいニュース。先月のプリーストの後も訃報が続いています。
- 翻訳家の岡部宏之さん。昨年12月29日にお亡くなりになったとのこと。1931年のお生まれなので92歳ですね。没年がWikipediaに載っているとの山岸真さんの記事で知ったのですが、『文藝家協会ニュース』2024年2月号に掲載されたていたというので間違いではないでしょう。Wikiにもリストがありますが、岡部さんの訳されたSFはぼくの大好きな作品ばかりです。本格SFだけでなく肩の凝らないエンターテイメントSFやファンタジイも多数訳されていて、その功績はとても大きなものでした。心よりご冥福をお祈りいたします。
- イギリスのSF作家、ブライアン・ステイブルフォードも亡くなったんですねえ。サンリオで出た『ハルシオン・ローレライ』でのアンガス・マッキーの表紙がとても魅力的でした。2月24日に長い闘病の末75歳で亡くなったとのこと。まだお若いのに。慎んでお悔やみ申し上げます。
- 次号は4月7日ごろに登録の予定です。
24/03/03(大野万紀)