3次接種終了、PPMでした。しかし、6次がようやくピークアウトしたかと思ったら、今度は戦争なのか。義勇兵を公募するとか、まるで大友克洋『気分はもう戦争』ですね。世界は1980年代に回帰していくのか。でも、単に西欧の関心が薄かったというだけで、チェチェン、南オセチアと、ロシアを巡る戦争は21世紀でも断続的に続いてきたわけです。ウクライナは規模が大きいだけに、民間人の犠牲者が増大しなければよいのですが。
さて、今月は太陽光発電の話です。当家では11年前(東日本震災の前)に3.5kwhのパネルを設置して、昨年10年間のFit期間(高額売電できる期間)が終了しました。その総括をしたいと思います。
まず総電力消費量に対する総自家発電量の割合が上図左です。ほぼ半分が自家発電で賄われています。もちろん太陽光の場合は昼間のみの発電なので、夜は買電しないといけませんし、昼間も余った分は売電することになります。その推移が右の図です。季節変動を繰り返しながら、概ね買電は冬場に多く、売電は春と秋にピーク(真夏は気温が高く発電効率が落ちる)になります。
なぜ太陽光を設置するのか。考え方はいろいろで環境貢献したいとする人もあれば、電気料金の引き下げを狙う人もいます。Fit導入前では前者しかいませんでした。
下記の式が成り立つのであれば電気代も下がったことになります。
太陽光パネル設備額<(電気代の削減額/年+売電額/年)×10年
実際には太陽光パネルと電気給湯器をセットで入れることが多いはずです。いわゆるエコキュートですね。今の電気給湯器はエネルギー変換効率が高いのでガスよりもずっと割安です。
電気給湯器設備額<(ガス代の削減分/年)×10年
ガス代の削減は結構効いてくるので、当家の場合は、両方を合わせると設備費用の回収が可能でした。パネルだけでは難しかったと思います(10年前はまだ高かった)。
今ならどうか。Fit価格は半減していますが、パネルの出力向上(導入平均4.5kwh)+コストダウン(約3分の1)を考えると依然回収は可能です。それに、たとえFitがなくなっても、パネルが10年前比4分の1レベルにまで下がれば、原発の発電コストと同等になります(吃驚ですね)。家庭用蓄電池もテスラ製など安いものが増えているので、買電≒ゼロにできます(上例でいうと、総消費を37.5%下げ+総発電量を25%上げ+余剰は売らずに蓄電する場合)。経産省のZEH(総消費=総発電の住宅、買電ゼロではない)より一歩進んだ住宅も不可能ではないでしょう。
第6短編集『夏の丘 ロケットの空』は、解説者も決まり鋭意製作中です。お届けできるのは4月を予定しております。
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