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ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。


千の夢

 第4短編集『千の夢』は2月24日に発売開始済みです。POD版も含めていつでも購入可能。水鏡子による解説をこちらで全文公開中ですぜひお買い求めを!!

 8月です。梅雨は早々に明けて、クマゼミがうるさい(目の前にいると、ほんとうにやかましい)。見かけからしていかにも亜熱帯のセミなのですが、早朝からお昼前までしか鳴きません。暑がりなんですよ、熱中症を警戒してるのかも。皆さまもお気を付けください。

 さて、7月中に5割まで進むと思われたワクチン接種は半ばに急ブレーキがかかり、接種完了率3割弱ぐらいで終わりました。GDP3位の大国の政府が、直々に交渉した私企業の納品日程を読めない(言いなり)というのも困りもの。ファイザーやモデルナは大手医薬品メーカーといっても、何億ショット分も短期でワクチンを製造した経験はないでしょう(先端メーカは、儲からない大衆向けワクチンなど、ふつうなら手懸けません)。安定大量生産のノウハウはたぶん乏しい。あまり指摘はありませんが、頼みの綱の割に脆弱性が高すぎる。

 7月後半はほとんどが2回目接種なので、8月すぐに全面再開されたとしても(1回目→2回目のタイムラグ3週間を考慮すると)5割に達するのは9月でしょうね。

 すでに接種した高齢者も安心はできません。ファイザーワクチンのデルタ株予防効果は5割を切る(査読前論文のデータが多いため、信頼性には欠けます)という説もあり、周りに感染者がぞろぞろいる状況では罹患は免れない。重症化しないといっても、副反応の何倍かはしんどい目に遭います。やはり国民全員(9割?)が接種するくらいまでいかないとだめですね。

 さらには、デルタ株のような変異種を防ぐのなら、インドやインドネシア、ブラジルなどの大人口国での接種を優先しないといけません。いくらでもニュータイプが現われてきます、オメガ株とかね。自然免疫なんて期待できませんよ。インドとかでは、もう集団免疫ができたと安心して何もしないでいると、デルタ株が蔓延して死屍累々。ブラジルでもよく似た楽観論が出て、政策不備の言い訳に使われました。流行には波があるので、ピークのあとには小康状態があります。免疫ができたからではない。そこで無策だと次の波は大きくなる。では誰がワクチン提供をするのか、欧州やアメリカなどは自国優先するので期待できません。インドやブラジルが自力更生して、ようやくパンデミックは収まると思いますが、となると来年末か。

 今月は次期短篇集を編纂するため、その他の理由のため、創作はお休みします。ほぼ6年続いていることもあり、ここでの連載を今後どうするかも再考中です。

 左掲の『千の夢』から6ヶ月目の8月中は間に合いません。第5作品集は9月になる見込みです。

 今回のテーマは「お仕事小説」です。さまざまな職業の人たちが出てきます。収録作はおおよそ決定していますが、これまでと比較して改稿箇所が多いので、鋭意作業中です。解説はTHATTAでおなじみの津田文夫さんにお願いしております。


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