6月です。先月は諸般の事情で休載しました(その経緯は来月)。いつのまにか梅雨ですが、晴れと豪雨がセットですね。晴れるとじめじめはなくなり、乾燥した大陸の夏のふう。
さて、高齢者(65歳以上)向けワクチン接種が始まっていて、自治体により80歳以上とか75歳以上とか細かい区分をしているところも多いようです。前にも書きましたが筆者の居住地は小さな自治体なので、そういう区分はありません。対象者は1万人未満、人口比率で約25パーセントと国の平均並みです(大都市圏と同じぐらい。近隣の市部では3割を越えるところもあります)。これを2500人づつ4つのグループに分けて、4日間×2回で全員接種するわけです。
筆者は既に1回目の接種を受けました。500人(×5会場)を2つのブースで、6時間かけて接種していました。会場には予約時間の直前にいかないと入れてもらえません。ブース1つにつき医師1名(問診)+看護師2名(接種)+案内看護師0.5名という陣容。他に予約チェックや、場内案内係の事務員が10名ほど。後者はアルバイトでも務まるでしょう。こうしてみると、500名規模なら医師2名+看護師5名で回るようです。規模が10倍の大阪会場は12時間稼働するので、交代要員込み20倍の人が必要として医師看護師140名+事務員200名=340名、計算上は自衛隊の計画人員410名より少なくてもいけそう。わたしが受診したブースの医師は小児科の先生でしたね。副反応は特になし。
現在でも1日の全国接種数は35万〜45万回に達しています。これから100万はすぐできそうに見えますが、ヒマな高齢者と違って仕事をしている人に集団接種は容易ではない。やはり全国10万カ所ある個人医院(全国医療施設の6割を占める)での個別接種が重要ですね。配送網が整えば、インフルエンザみたいにその日の朝配達されたワクチンを接種する対応も可能でしょう。ワクチンは全員接種が大切で、種類がファイザーかシノバックかはあまり関係ありません。性能が低いと言われる中国製ワクチンでも、ブラジルで行われた地域全員接種で入院患者/重傷者がゼロになるなど効果が現われています。ワクチンってそういうものですよね。
【今月の新作】 今月の新作は第64作目「ブリーダー」です。ブリーダーといっても繁殖業者のことではありません。再雇用を終えた主人公は研究所の公募モニタに参加するのですが、思いもかけないほど深入りしてしまいます。その果てに見たものとは。
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