4月です。一気に春になり、ソメイヨシノは終わりの風情。それに連れ、人出が増えて感染者激増のありさま。大阪市は東京23区と人口で比べると四分の一しかないのですが、たいしたことない→たいへんすぎる、の急変が著しい。人口密度で見ると、東京23区1万5,428人/km2、大阪市1万2,226人/km2とあまり変わらないせいもあるでしょう(要するに狭い)。
人口が80万近く多い横浜市より4割も高いのです。
第4短編集『千の夢』は2月24日に発売されました。Amazonにて紙版、電子版ともに購入ができるようになっております。先月に引き続きご高評をいただいております。下記に抜粋を引用しています。ありがとうございました。
筒井康隆「鍵」を古いPCに置き換えたような戦慄の電子ホラー「見えないファイル」、ディープステート的な陰謀論を信じる部下の人事考課に女性上司が悩む「陰謀論」が印象に残った。
大森望「新刊めったくったガイド」本の雑誌 2021年4月号
水鏡子解説が云うところの「岡本地獄」というのが、作品の形としてホラーを成立させているということなんだろうと思われるけれど、(中略)岡本さんのホラーは人を怖がらせることを目的としていないように見える。SFとしてのアイデアと妙に落ち着いた叙述が、恐怖小説としては一種の遅延装置になっているんじゃないでしょうか。
津田文夫「続・サンタロガ・バリア」THATTA ONLINE 394号
【今月の新作】 今月の新作は第63作目「倫理委員会」です。ふつう言論の自由というと、特定の国家の問題だったのですが、最近はメディアによる検閲が問題になっています。国によっては、最大のメディア提供者が外国の私企業だったりします。メディアがある意見を掲示する、あるいはユーザーが投稿する場合、その記事に対して検閲を行って良いのかどうか。人権に関わるものは当然だろう、と見るべきか。だとしたら、その検閲をするのはメディアの誰なのか、どういう権利があるのか。そういうお話です。
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