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ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。


千の夢

 第4短編集『千の夢』は2月24日に発売開始済みです。POD版も含めていつでも購入可能。水鏡子による解説をこちらで全文公開中ですぜひお買い求めを!!

 3月です。日によって暖かかったり寒かったりするものの、新芽が顔をのぞかせるなど、なんとなく春が近い。とはいえ、変異ウィルスが蔓延し老人向けワクチンすら5月以降となると、そういう意味での春は遠いような。

 第4短編集『千の夢』は予定どおり2月24日に発売されました。Amazonにて紙版電子版ともに購入ができるようになっておりますので、宜しくお願いします。それぞれの方々よりご高評をいただいております。下記に抜粋を引用しています。ありがとうございました。

 地獄という言いかたは極端だと思うが、確かに岡本作品には不安や不条理が垂れこめる。感触としてはフィリップ・K・ディックのニューロティックな短篇に近い。だが、ディックのような強迫観念ではなく、正気のままに立ちすくむ感じだ。(中略)ビジネスのディテールはきわめてリアリティがある。そのいっぽうで、人間関係はかなり希薄で、それが全体の不条理感につながっている。

 牧眞司(【今週はこれを読め! SF編】)

 “ステラ”と呼ばれるストーリーテリング・デバイスに会社の命運が託される表題作「千の夢」を皮切りに、会社の“生態”を熟知した視点からでしか描き得ない物語が並ぶ。米大統領選直前の2020年9月初出の「陰謀論」は、タイムリーな題材を企業社会に組み込んで提示している。

 VG+編集部(2021年2月23日記事より)

 どの作品においても、主人公たちがまわりの環境や立場に振り回され、あがきながら、なんとか切り抜けようとするさまは、たしかに、小生も経験したことがある、あの時あの場面での、自分の感情を見事に写し取っている、ということを、実感できるのです。(中略)これまでの作品集では、どちらかと言えば、未知なるものへの知的な好奇心(や恐怖心)が刺激されることが多かったと思いますが、そういう知識欲望充足的な読書体験ではなく、内発的な共鳴共振の愉しみのほうが、本書では勝っているように感じました。 

 服部誕(詩人)

スクライブ

 【今月の新作】
  
さて、今月の新作は第62作目「スクライブ」です。この作品はどこから読み始めても、どこで読み終わっても構いません。一応30分間の複数話者による会話がずっと続いているような設定です。読み上げるのに適していると思いますが、なぜ「スクライブ」なのかが肝心。ちょっと(だいぶ?)わたしが書く作品としては異色かも知れません。

 オンラインSway版はこちらをクリック縦書きPDF版はこちらです

 なお、短編「時の養成所」のKamei Toshiyaさんによる英訳版Time Academyが、Chris Herronさんの朗読で公開されています。ご興味があればぜひご視聴を。


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