みだれめも・出納記録
水鏡子
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
発信が滞っておりますが、元気です。書くことも、SFその他を読むことも、パチンコ等も博打もうっちゃり、ひたすらなろう系を読む作業を続けています。このなろう系も一因で、現在、大散財の真っ最中。軽い躁状態にあります。今年は男のロマン実現の年となります。
出納日記を出納記録として月刊ペースから不定期刊にした影響が、悪い方に大きく出ました。
出納簿と購入本のリストをわりとこまめにつけていたのですが、あれは毎月結果報告をザッタに載せなければという無意識のプレッシャーがあったからのようでした。不定期刊(一応は季刊のつもりでした)にしたあと、レシートを机の上に積み上げたまま2つの表が空白のまま、だんだん作業量が大きくなり、それが理由で原稿が滞り、滞ることでさらに表の空白が大きくなり、ますます作成が大変になりました。SF大会終了後の7月15日までしか記録がつけてありません。実に5カ月半の空白を埋める必要ができてしまっておりました。
ぼくの怠惰な気性からは、これはそのままうやむやになるのが普通なのですが、この先にもうひとつのハードルが待ち構えています。
確定申告です。どちらにしても申告までに必要経費の大枠を書きだしておく必要があるので、そこに出納記録の報告を兼ねた詳細を固めておこうという気になります。それに毎年やっている前年の総括と今年の目標が加わります。今回は、半年近く整理がなされていないので書きあげるまで自分でもどんな結果がでるかわからず、それはすこし楽しみだったりしています。
○2016年総括
年初の目標: | ||
@ | 総支出300万円(定常費250万円、臨時経費50万円)以内 | ◎ |
A | なろう系(通算)500冊読破 | ◎ |
B | 書庫建設資金積立計画 | ○ |
@総支出300万円(定常費250万円、臨時経費50万円)以内
出納記録 2011−2016推移表 | |||||||||||
備考 | 支出計 | 飲食料費 (菓子類含む) |
日用品費・医療費・その他 | 本代・DVD等 | 交通費 | 交際費 (例会等食事代・会費) |
引落し・定期払 (電気・ガス・水道・ネット・新聞他) |
遊興費 | 大口 (備品等) |
公的支払 | |
2011計 | 3月退職後の4月〜12月分 | 2,990,991 | 192,113 | 163,153 | 257,844 | 132,695 | 151,874 | 347,085 | 394,630 | 221,093 | 1,130,504 |
2012計 | 第2書庫建築費用除外 | 2,906,688 | 218,169 | 277,634 | 407,598 | 128,420 | 264,590 | 428,039 | 57,700 | 341,599 | 782,939 |
2013計 | 2,401,796 | 184,972 | 272,244 | 416,833 | 156,105 | 239,742 | 404,671 | 44,900 | 31,500 | 650,829 | |
2014計 | 4月から勤務:天引き分除外 | 2,409,479 | 263,932 | 288,948 | 265,778 | 192,176 | 307,079 | 394,787 | 120,800 | 141,441 | 434,538 |
2015計 | 天引き分除外(税・保険料) | 2,838,015 | 322,287 | 249,637 | 468,600 | 172,065 | 471,966 | 454,735 | 116,900 | 45,000 | 536,825 |
2016計 | 天引き分除外(税・保険料) | 2,047,248 | 286,098 | 152,333 | 289,991 | 160,617 | 313,537 | 459,664 | 0 | 0 | 385,008 |
●大野万紀より表はエクセル・データの方がいいと言われて今年は表はエクセルで(※編注 HTMLのテーブルに変換しています)。二つに分かれるのも読みづらいかなと、今までデータを書き移していました。それならちょっとデータ量を増やしてもいいなと、6年分の推移表を作ってみました。
総支出額は2,047,248円。昨年より80万円減じている。注目は遊興費のゼロ円。パチンコ、競馬、宝くじに一度も手を出さなかった。なろう系読書に忙しかった1年の良い側面。再就職後、プチ贅沢にパチンコ等の費用が増えていたのだが一度も行かずにすますとは思わなかった。食糧費は前年より若干減っているけど誤差の範囲。退職後の3年と再勤務の3年を比較するとほぼ10万円増えている。本代等の減少については後で触れよう。
天引き分には所得税、住民税、長期短期の社会保険料が含まれるので、それらを加味しても過去最低支出の数字に収まったようである。
購入本・取得本 2011−2016推移表 | ||||
総額 | 冊数 | 平均取得額 | ||
2011計 | 初めての2000冊突破 | 381,090 | 2,002 | 190 |
2012計 | 第2書庫建築 | 407,598 | 2,269 | 180 |
2013計 | 417,063 | 2,423 | 172 | |
2014計 | 閉店した書店主の知人から岩波文庫等大量譲渡 | 286,758 | 2,086 | 137 |
2015計 | SF洋雑誌100冊超購入 | 468,600 | 2,168 | 216 |
2016計 | なろう系単行本大量購入 | 324,979 | 1,653 | 197 |
●購入・取得本が1,653冊と6年ぶりに2000冊を大きく割り込んだ。その割に購入額が324,979円とあまり減っていないのは、単行本サイズのなろう系を200円で多数買い集めたのが理由か。あと冊数が減ったのは、半年間本の整理をしてなくて、何を持っているかわからなくなったことも大きい。年前半と後半で300冊近く購入量に差が生じている。買った本を、購入本リストに記録し、書架に並べることで繰り返し頭に刻んでいたのが(それでも20冊に1冊くらいダブリ本が発生していた)、買ったまま積み上げていたせいでほんとうにわからなくなった。実際今回整理して見ると、いつもよりダブリ本の比率が多い。3冊ダブった本が数冊、総じて印象の薄い本がダブるのは当然とはいえ、なんか悔しい。
A なろう系通算500冊読破
こちらの方はらくらく突破。別途みだれめもで報告(予定)の通り、書籍600冊+WEB版を書籍換算すればたぶん合計1000冊越え。スマホを持たない人間なので、WEB版を読むには家でPCにかじりつくしかない。100円本を拾いまわる時間もなく、ひたすらひきこもり、目を酷使しました。
発見がひとつ。
目がしょぼしょぼになっていると、体力が有り余っていても、すぐ熟睡できる。体力が有り余ったまま熟睡を繰り返すと体重が増える気がする。
それにしても、うちの書架は基本文庫仕様であって、これまで予定していなかった600冊の単行本を収める余力はまるでない。コミック棚に引き続き、日本小説単行本棚もパンクした。今年度の目標への最後のひと押しになったように思えます。
B 書庫建設資金積立計画
書庫建設資金積立計画は一応の改善をみた。年初の中国のサーキットブレイカー直後には個人として空前の含み損を抱え込み、積立計画は完全に破綻していた。その後もブレグジット、マイナス金利、トランプ・ショックとか激変の1年でしたが、うちの場合はたぶん違う要因で、年末には大きく改善しています。
まだ含み損状態は続いていますが、プラ転もかすかに見えてきてます。確定申告では過去一度もマイナス申告をしていないので、含み損さえ解消できれば、積立計画としては一応前進といえます。がんばります。
優待関係では3つほどネタが発生しました。
そんなところで2017年です。
巻頭で少し触れましたが、一生一度の男のロマン、庭を潰して書庫を建てます。前にも作ってたとか、どこが男のロマンなのかと声が聞こえてきそうですが、前は書庫を作っただけで、今度は書庫を建てるのです。危険な書庫、危険な書庫再び、最後の危険な書庫ということであります。
当初は、近接する空き家を土地ごと買って、そこに建てる計画でしたが、交渉がうまくいかず、結局いまある土地の庭を潰して建設することになりました。既に12月中に契約を交わして、解体工事が行われ、目の前は更地です。完成は3月末の予定。
書庫建設資金積立計画は未達ですが、土地購入資金が浮いたので、なんとか株と預貯金を処分して、即金でぎりぎり払い込めそう。生涯生活資金には手をつけていないが、余剰資金はほぼ吐きだした。
10年安心プランで作った書庫が3年で破綻した経験を織り込んだ30年安心プラン。一生に一度、これまで最大のお買い物。中古物件だったいま住んでいる家と土地を買った値段より高い。平行移動書庫の2階建て。横幅90cmの棚が、奥行きB5サイズが2連40列11段の880段、奥行A4サイズが2連26列9段の468段、合わせて1,348段です。業者さんから図面を貰っていますのでよろしければごらんください。味もそっけもない間取りです。(クリックで拡大表示)
1階設置ラック | 2階設置ラック | ||
過去の書庫設置体験からわかったことは、本というのは置く場所を作ると勝手に増える。実際、ここ数年コミックの購入量が激減したのは、コミック部屋があふれたせいだ。そんなわけで、現在の年間2000冊購入が、書庫が建ったらさらに拡大する可能性がある。まんだらけが潰れなかったら、無料優待購入本だけでも30年で5000冊増えるのです。
そういうわけで、3000冊×30年、概ね10万冊の収納可能を基準に置いた。もうこれ以上書庫を作りたくはないもんね。
昔の文庫で1段50冊。2列に並べて100冊。最近の本は厚みが増して40冊、四六判だと30冊がせいぜいで、最終的にそんな2列置きをしていって、たぶん10万冊までいけるはず。そんな空間に何をどう配置していくか、こんな楽しい時間はあまりない。今年はたぶん本も読まずにそんな積み木遊びを楽しむ日々を過ごしそう。一応所蔵数は3万冊前後なので、まずは全部の本を並べて背表紙を見ることができるはずです。
こういう話を周囲にすると、意見がみごとにふたつに分かれる。めちゃくちゃうらやましがる人間と、理解不能な顔をする人間と。とにかく馬鹿みたいにりっぱな書庫に入っているのが、ブックオフで100円で買ったラノベ本ばかりだったりするからいっそう余計に。
庭に建てることになって、予想外の不利益と、予想している懸念材料がいくつか。
予想外の不利益@は、セットバック。家の前に1mくらいの幅の道があるのだが、建物を建てるにあたって、道路中央から2m離れた場所まで敷地を後退させられた。消防車や救急車が入ってこれるようにするためだそうで、既存の建物を使用している限りは支障はないが、新しく建物を建てると発生するそうだ。買った土地が削られて、がっちりしていた石垣があったのに、それを全部壊して、後退した境界に新しい柵や門扉を作らなければならない。
予想外の不利益Aは建蔽率。建物の面積は、敷地の50%まででなければならない。しかもこの基準は、さっきのセットバックで縮小した敷地に対して適用される。で、書庫を作るためには、もとから建ててた物置倉庫を潰さないといけない。
こんな、なんやかんやのための解体費、再設置費に100万近い経費がかかる。敷地が減って、使えるものを壊して、なんの得もないのに、金が飛ぶ。釈然としない。
じつは荷重の問題もあるので、当初は2階は平行移動書庫にしない予定だった。1階に移動書庫で7万冊、2階は普通書架を組み合わせ3万冊収納の予定だった。それがセットバックと建蔽率で建て坪縮小を余儀なくされて、1,2階とも平行移動書庫になって費用が跳ね上がった。
懸念材料が3つ。重量と健康と固定資産税。今まで、築古年で建物には資産税がかかってなくて、5桁で済んでた資産税が、今後どうなるかびくびくしている。これはまあ、生涯生活資金の枠のなかでやりくりしていくしかないわけで、ある意味覚悟のできるもの。
問題は重量と健康。
書庫が建つ、今年の時点ではそんなに問題はない。
ただ、10万冊が収納できた段階になると、おそらく建物全体の荷重が60トン前後。建物が歪まないか、地面が沈まないか、建った時点ではわからないのだ。もちろん業者さんには保証はしてもらっている。普通の建物ではありえない基礎、2階の床も50センチ近い厚みになる。それでも満杯になるのは経年劣化も生じる30年後の話なわけで。
さらに今後着実に落ちていく体力の問題。足腰を痛めて2階にあがれなくなる可能性にはとりあえず目を瞑るとして、電動でなく手動で動かす移動書庫が本が詰まった段階で、弱った筋力にどれだけ重くなっていくか。それに今度作るのは。いまある高さ180cmのものでなく220cmのもの。上まで手が届くかどうかも問題だが、びっしりつまるとどれくらい重たくなるか、現時点ではわかっていない。
そんな不安も含めて楽しみな今年であるわけだけど、例年通り、今年の目標を掲げる。
○今年の目標
@ | 総支出310万円(定常費260万円、臨時経費50万円)以内 |
A | 本の引越し |
B | ラノベシリーズもの欠本の補充 |
C | 書庫 建設資金回収計画 |
年度前半はAに自由時間の大半をとられるとみて今年は安直な目標設定。@の予算10万円アップはBの為の資金である。
せっかくきれいに並べるのだからシリーズ作品の歯抜けは好ましくない。これまでぎゅうづめでわかりづらかった欠本もひとめでわかる。Bは、これまで手を出していなかったネットでの古本購入も含めて検討するという意味である。もともと埋めるための本なので当然108円限定、1000冊までの枠予算である。
Cは今年はなんとか圧縮した株の含み損をプラスに持っていきたい。ただ書庫の支払いに株の処分をして分母が小さくなったので、なんともいえない。