本の雑誌社『サンリオSF文庫総解説』の初版には、21カ所のミスや修正、情報追加などがあり、2刷で改訂したと編集者から連絡がありました。それがどこなのか、Twitterで質問したところ、牧眞司さんからカンニングペーパーを教えていただき、それを元に大野万紀が確認したものが以下の表です。
なお、公式の正誤表も公表されるとのことなので、以下はあくまで非公式のものといたします。
牧さんから教えてもらった一覧では、21カ所よりずっと多い訂正箇所があったのですが、書誌を追加したための字数調整のようなものも含まれていましたので、それらを除き、また文字サイズの調整のようなところも省きました。それで21カ所になりましたが、本当にこの数え方であっているのかな。
No | 訂正箇所(1刷) | 修正前 | 修正後 |
---|---|---|---|
1 | p.7 上段1行目 | こととにより | ことにより |
2 | p.17 上段13行目 | 『杜松の時』 | 『クルーイストン実験』 |
3 | p.113 1段目4行目 | 翻訳が相当の悪文なのだ | 訳文の流れが良くないのだ。山野浩一さんによれば、ライバーの原文が入り組んでおり、その構造が訳文に反映されているという。 |
4 | p.113 3段目7行目 | タイム』こなれない | タイム』のこなれない |
5 | p.113 4段目うしろから9行目 | 消費者感覚 | ふらちな消費者感覚 |
6 | p.117 末尾 | (追加) | 深見弾による別訳『浴槽で発見された日記』が集英社から刊行(1980年) |
7 | p.121 ページ下部 | (追加) | (ページ下部の罫線追加) |
8 | p.140 末尾 | (追加) | 2014年に文遊社から再刊された。 |
9 | p.142 1段目うしろから3行目 | 『夢幻諸島』 | 『夢幻諸島から』 |
10 | p.145 3段目11行目 | 『オーヴィツビル』 | 『オーヴィッツビル』 |
11 | p.145 4段目3行目 | 『オーヴィツビル』 | 『オーヴィッツビル』 |
12 | p.146 書誌情報 | 訳者あとがき | 山田和子[解説](『灰と星』)/訳者あとがき(『オメガ・ポイント』) |
13 | p.147 3段目11行目 | 続編 | 続篇 |
14 | p.149 1段目6行目 | ウェールズ地方 | イギリス南西部 |
15 | p.155 4段目17行目 | ベスター | ベスター、エドガー・パングボーン |
16 | p.179 末尾 | (追加) | 1988年にちくま文庫から『ザ・ベスト・オブ・バラード』として再刊。 |
17 | p.210 ハシラ | A. C. Crispin 1950- | A. C. Crispin 1950-2013 |
18 | p.222 1段目9行目 | ハヤカワSF文庫 | ハヤカワ文庫SF |
19 | p.222 3段目10行目 | 評論「一九八五年」 | 評論「一九八四年」 |
20 | p.230 1段目15行目 | 再刊奥付 | 再刊。奥付 |
21 | p.246 2段目10行 | 「特集:いまこそ、PKD」 | 「特集:いまこそ、PKD。」 |