青心社営業日誌

第3回

 細美遙子


11月

 10月はじめごろはまだ真夏日が続いてるとか言ってたような気がしましたが、あっという間に真冬並みの気温といわれる日が連日続くようになりました。秋深し・・・というか、もう冬?
 今月は主力商品の士郎正宗画集『BARBWIRE2』が22日に取次搬入しますよというお知らせを中心にまわることになりました。

10/29(日) 神戸 福家書店(前に行ったとき月に一度の定休日だったので)

11/8(金) 大阪ミナミ方面
@ わんだーらんどなんば店
A ジュンク堂書店千日前店
B 旭屋書店なんばCITY店
C COMICSジュンク堂難波店(OCAT5階)
D ジュンク堂書店あべのハルカス店
E 喜久屋書店阿倍野店(ルシアス2F)
F 旭屋書店MIO店

 なんばと天王寺、いっぺんにまわるとホントにけっこうな運動量になります。
 Fのジュンク堂千日前店はなんばグランド花月の向かいにありますが、今回三回目になるのにまだあちこちで道をたずねないとたどりつけません。今回は迷ってる途中で法善寺横丁に迷いこみ、織田作之助ブームの一端を垣間見ました。
 そして天王寺。あべのハルカスにジュンク堂がはいり、ひろーいフロアをふんだんに使ってました。雰囲気はグランフロントの紀伊国屋みたいな感じ。はじめてあべのハルカスに足を踏み入れるも、ほかの部分はただのちょっと値段高めのショッピングモールという感じが否めません。タワーに上る以外は特別感はなし。

11/9(土) 梅田方面
@ 紀伊国屋書店32番街店(コミック専門)
A 清風堂書店コミック補完計画
B Book1st コミックランド梅田店

11/17(日) 神戸方面
@ アニメイト三宮店
A ゲーマーズ神戸三宮店
B ジュンク堂書店三宮店
C Book1st三宮店

 @のジュンク堂は三宮センター街にある6階建て(?忘れちゃった、ちがってたらゴメン)ぐらいの大きなとこ。今月21日にさんちか店が新たにOPENするという広告があり、その並びで三宮駅前店というのがあることを知りました。次はそっちもまわらなきゃ。

11/18(月)ジュンク堂大阪本店(堂島アバンザ) 前回行けなかったので。

 ここはB1Fのコミック売り場にクトゥルーコーナーもちょっと置いてて、青心社のクトゥルー文庫はここに置かれてます。ちょっと変わった配置です。そしてクトゥルー担当の店員さんがいます。
 青木社長がクトゥルーを置いてもらうようにもっと力を入れよと仰せなので、来月は文芸書まわりに力を入れようと思います。いちいち担当がちがうので、めんどくさいんですけど。

その他の話

 2日(土)にはるばる奈良まで正倉院展を見にいきました。
 娘のオープンキャンパスめぐりでチケット二枚もらったので、娘と一緒にいきました。数年ぶりの奈良ですが、なんか旅行した感がありあり。
 シカはとてもかわいい。宮島と比べて全体におとなしめという気がします。よくしつけられてるんでしょうね。それでも幼児を泣きわめかせている光景に一度遭遇しました。
 正倉院展はコワイほどの人の多さでした。正倉院展グッズコーナーの大きさとにぎわいぶりにもびっくり。もうかってるんですねえ。
 そのあとの商店街歩きがとても楽しかったっす。つきたての草もちとか、柿の葉ずしとか、食べ歩きには事欠きません。最近のトレンド、オーガニック製品を意識したお店もたくさんあり、観光に力を入れてるのがありあり。道をたずねると本当に親切にていねいに教えてくれます、みなさん。

 4日(月・祝)には神戸市森林植物園で『兵庫県森のまつり』という催しがありました。兵庫県の各種ボランティア団体が一堂に会し、あれこれブースを開いてました。
 わたしは神戸市森林整備局の『森の学校』の一員として、一日売り子をしてました。間伐で伐採した木を炭小屋で焼いてつくった自家製の炭(1キロ100円)だの、スモーク用のさくらチップス(1袋50円)だの、木工作品だのいろいろありましたが、思ってた以上によく売れてびっくり。炭なんかは毎年10キロぐらい買ってくれる常連さんがいます。まあ、安いからね。みなさんもバーベキュー用の炭がほしいときは、声をかけてください。いつでも持ってくよ。ちなみに売上はすべて東北地方の震災基金に寄付します。
 ここで、丹波地方の団体が鳥獣害の現状報告に並んで、シカ肉料理のデモンストレーションをしてました。シカ肉のハムとかミートローフの試食販売とか、シカ肉まん、シカ肉カレー、シカ肉つくねなどいろいろ販売。シカ肉まんを食べましたが、おいしかったです。2日に奈良でシカたちを見てきただけにちょっと複雑・・・でも鳥獣害の1位はシカだそうです。2位がイノシシ。そう言えば2日に奈良公園の茶店でイノシシ肉まんを食べました。こっちもこっくりしたみそ味でおいしかったですが。

 16日(土)には大阪梅田ブルク7で12月封切の『利休にたずねよ』の試写会にまぎれこみました。
 関西の高校生(茶道部、映画部)対象に大阪芸大(監督の母校)とラジオ大阪が共同開催した試写会で、上映前には監督とアナウンサーの対談と質疑応答が40分ぐらいあり、なかなかおもしろかったです。最後に出てくる茶碗は数億円という名品だそうで、借り出すのにもいろいろあったようで・・・この対談は12月3日にラジオ大阪で放送されるようです。興味のある人はぜひご視聴ください。
 映画自体は最近珍しい最低限までセリフを落としたという感じの、かつての邦画を思わせるものでした。原作も読んでませんが、美学に重きを置いたつくりなんだろうなというのは感じました。歴史の知識がある程度ないとわかりにくいんじゃないかとも思いましたが、それなりに楽しめました。

 ということで、あっという間にもう師走になろうとしてます。この冬はどこまで寒くなるんだろうか。


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