みだれめも・出納日記 12年3月

水鏡子


〇2月の結果
 支出計:133,411円。
 購入書籍:159冊 40,773円。累計346冊。

 パチが+50,000円。おかげで、家具(パソコンディスク2、事務用椅子1)調達にもかかわらず生活支出は大幅減。もしかしたら月額マイナス支出が可能ではないかと欲を出したのが裏目に出て、そこそこの減にとどまった。
 株の方は年初380万の含み損が2月24日に損益−99,680までに改善した。その後調整局面に入って3月当初で45万のマイナスに。月の後半はほとんどデイ・トレ状態で、大半の時間、推移記録を作って眺めて過ごしていた。ほとんど烏金検校状態ですが、たったの3月、3月末の最終で500万近く儲けた(というかじつは取り戻しただけなのだが)など前代未聞のことであるので浮かれぶりにはどうかご寛容のほどを。そろそろ終わりは近そうなので。

2月第5週・3月第1週
 しばらくパチに行っていない。10万の負けがさすがにこたえている。株式市況を眺めながら、十文字青を読み続ける。残り一桁を切ってからペースがかなり落ちてきた。胸やけする。無気力な男の子を主人公にした『ヴァンパイアノイズム』という作品で、次の文章に出会ってけっこうめげる。

他にもいろいろなゲームがあった。
どれも試す前に拒絶反応が起こるか、ほんの少しプレイしただけで挫折してしまった。
そうして最後にたどりついたのは、パソコンに最初からインストールされていたスパイダソリティアだった。
(中略)
このゲームはおもしろいのか。やっていて楽しいのか。よくわからないけれど、気がついたら1時間以上、BGMもないスパイダソリティアを音楽も聞かずにプレイしていた。
ふと思った。
これでいいのか。
いいか。べつにいい、とは思うのだけれど、なんだか割り切れない。
すっきりしないまま、それでもぼくはスパイダソリティアをプレイしている。

 ちなみにうちのパソコンのスパイダソリティア上級編の成績表は3,337勝19747敗を記録している。

 パソコンデスクが届く。6畳間と第2書庫部屋、障子を挟んで二つの机を並べたうえ、さらに第2書庫側は、椅子を挟んで新しい机とこれまでパソコンを置いていた机を前後に置いた。作業机周辺の収納力と機動性が著しく高まる。あったかくなってきたことだし、気持ちを切り替えこたつを飛び出し、まっとうにパソコンに向かいあおう。
 同時に、今年中にスパイダソリティアが通算2万5千回を超えることだけは避けなければ。
 いきつけの古本屋がコミック3割引きのセール。70円なら買えるかも、と見回ったが収穫なし。その足で10日ぶりでパチに。3週間ぶりくらいで勝つ。勝った金で電気屋にいきルンバを買う。
 十文字青。2冊しか読めない。

3月第2週
 今週もTVはほとんど株式市況を流しっぱなし。調整局面に入って含み損が拡大する。売りたい株は値下がりし、買いたい株は下がりきらない。水曜日には含み損が再び100万の大台に乗る。
 じつは銘柄単位でいえば、過去30年間で勝率は9割近い。ほとんどの株が買値を上回っている。とりわけこの10年に限ると、負けた株はたったのひとつである。問題はそのひとつが任天堂ということで、他株の勝ち分すべてを掻き集めても補填しきれないでいる。そういう意味で株は難しい。

 エウシュリー「神採りアルケミマイスター」2周目なので難度をあげたらとても手ごわい。かなり時間がかかってやっと終盤。選択するヒロインで、まるっきりちがうシナリオになるため、あと1周しなければならないことがわかった。物語は前回も書いたように平板だがきちっと組み立てられていて、高い期待を抱かなければ不満は生まれない。いいゲームだと思う。昨年度の萌えゲーム大賞とかを受賞している。ぼく個人のベストは、アリスソフト『大帝国』だが、中古屋での値付けは3,000円を割っている。

 木曜日。人事院が公務員退職金の減額を提言。そのなかで年金の職域加算が言及される。退職金の減額からは逃げ切った形だが、年金の職域加算が検討課題になると将来計画に影響が生じる。困ったことだ。
 木曜金曜と株価が大幅改善。ついに日経平均10,000円を回復。含み損も60万に改善される。
 確定申告締切日まで1週間を切り、やっと準備にとりかかる。原稿料70,000円の必要経費が150万円を超える。提出を要する各種領収書で見つからないものがいくつも。まとまってみつからない。どうもリフォームの最中、どこかにしまいこんで、しまい込んだ場所がわからなくなったらしい。困った。

 金曜日。誕生日である。朝から雨。朝は、昨日の晩に買ってきた50円の焼きそば弁当と10円のてんぷらを食べ、昼は50円のサンドイッチ2つを食べる。雨がこやみになったので、申告会場に行って不明点を確認し(申告は来週)、その後パチへ。パチンコ屋で心尽くしのバースデイ・プレゼントを貰う(現金55,000円とエヴァの冷温庫)。帰ってもうひとつの50円焼きそば弁当と10円のメンチカツを晩飯に食す。
 なかなか味のある誕生日と言える。
 テレビで映画「奈緒子」を見る。うちの個人用マンガ喫茶には全冊あるのだ。コミックのいいところを台無しにした駄作。

日曜日は3月11日。あれからまる一年。長期戦になるとともに行政の硬直がどんどん浮き彫りになっていく。
 3年くらいのスパンでかなりの広範囲での超法規的措置を発動すべき状況を、すべて法的手続きを踏もうとしたところに無理がある。その意味で管首相のやり方は必ずしも間違いでなかったと思う。問題は首相に差配する視野と能力が欠けていたのと緊急時における各省事務次官級の無能さだろう。
 あと、政府にしても東電にしても住民の将来に対する希望をつなぐ方策をなにひとつ打ち出せないことが問題だ。補償の制度をいくら積みあげても元に戻るわけでなく、査定的な対応で住民の神経を逆なでしていくだけだろう。
 素人考えでも思いつくことはいくつもある。

@ 国は可能な限り県に予算を丸投げし、仕事のメインは県間の調整と事後査定に集中すべき。広域処理に関わるものは各県が協議し、該当予算を国に拠出することで事業スピードは大幅に改善するはず。県の作業に問題があれば、後年の交付税から減額することができる。県は国から降りてきた予算と寄付金を一本化して事業を行うこともできるはず。
A 住民に希望を持たせる一番の良薬は、いまだと天皇の存在だろう。
ならば、東北に毎年1ヶ月程度の滞在を予定した天皇の恒久的避暑地を造成するというのがいちばん夢を生むはず。避暑地単体の造成などもちろんできるわけがなく、周辺部の整備、交通アクセス、地震・津波対策なども超本格的にせざるを得ず、希望と展望の開ける巨大プロジェクトになるはずだ。ついでにその周辺域での同時着工なら、原子力発電所の設置すら可能かもしれない。
B Aとある意味似たような発想だけど、トモダチ作戦で好感度を増しているアメリカ軍基地の沖縄からの移転というのも現在なら容認されるような気がする。これもAと同じで、交通アクセス、地震・津波対策は旧に復する以上の努力が必要になるはず。
C 国以上の硬直性を露呈した東電については、今後10〜20年間、子会社を含めた新入正社員の8割を福島県民から雇用する。もちろん天下り組にも適用する。会長社長クラスに推進派だった過去の県知事を持っていってもいい。残り2割はすべて技術職に限定する。将来に向けてそれくらいの誠意を見せなければ、謝意は表せないし、それによって社風は確実に変容せざるを得ないと思う。

 誰でも思いつくレベルの話ばかりだけれど、メディアでほとんど見たことないので、丸一年をきっかけに一応書いて置くことにする。

日曜例会は青木社長とてらさん、堺三保の4人。糖尿と動脈硬化の話になって、ぼくの生活態度について自らも病気持ちの堺から強く叱責指導を受ける。半額商品は1日分しか買ってはいけない、とか。
 読書は低調。十文字青1冊と和ヶ原聡司『はたらく魔王様!@』(△)水沢あきと『不思議系上司の攻略法』(△)

3月第3週
 昔は高くて手が届かなかった画集類が印刷技術の進展のせいかずいぶん安くなっている。
 もしくは普通の小説類が高くなって格差がなくなったというべきか。ついふらふらと2冊買ってしまったけれど、意外なことにどちらも編者の書きこむ文章が楽しかった。
 ジェイ・ストロングマン『スチームパンク』(グラフィック社、2800円)はしっかりした装丁の豪華本。多数の図面を配した50ページの前書きのあと、画家・造形家が順に紹介されているが、編者の興味の幅の広さとそれらを一元化していくパースペクティブが魅力的。米欧日、小説絵画フィギュア音楽風俗スチームパンクという言葉では括りきれない多様な要素を強引にまとめあげて本人なりに納得しているところがいい。ちなみに日本についての言及は、「天空の城ラピュタ」だったりゴスロリ・ファッションだったりする。マイケル・モーロック(ムアコック)などのミスもあったり、明らかな誤植誤訳もあったりするが、それらも微笑ましく楽しんでしまった。

 初見健一『昭和ちびっこ未来画報』(青幻舎、1200円)は文庫版272ページで、ぼくらが子どもの頃、マガジンやサンデーの巻頭を飾った小松崎茂を初めとした未来予想図をテーマ別に集めたもの。各テーマの前書きや緒言、まとめで一貫しているのはあのころぼくらがわくわくした「未来」とは何だったかという問いかけで、そうだったよなと思わず賛同してしまう。
 しかしこういう本を衝動買いしていると平均単価200円以内の目標が揺らいでくる。

 月曜日。日経平均が下がっているので、家から出ない。
 というのも、じつはバクチ運の一点で、ぼくの株価の上昇とパチ運が連動しているようなのだ。そう考えると昨年の惨敗ぶりも納得がいく。つまりぼくのバクチ運の良し悪しが世界経済の動向を左右しているわけである。そうかここはそういう世界であったのか。
 「神採りアルケミマイスター」をやりながら、1日中申告資料の家探しをする。夜の8時過ぎに積みあげていた段ボール箱の一番奥でやっとみつかる。ダンボール箱にしまいこんだ記憶はまるでなかった。明日は血液検査の予定なので、体調を整えるため、2時間ほどで申告書類を整理し、風呂に入って、ぐっすり寝るつもりだったのだが、作業しながらうたた寝し、気がついたら朝の5時。やばい。検査結果がかなり不安。

 火曜日。今日は動き回った。ふだんの運動不足を補うよう、自転車で都合50km以上移動した。
 朝一で医者に行く。検査し薬をもらって一旦家に帰る。2km。
 確定申告に行く。4km。
 痛い失敗をしたことがわかった。今年は歯医者にいくことを想定していなかったので、例年通り医療費は6、7万と踏んでいたので、年の前半領収書を集めていなかったため医療費控除ができなかったのだ。大失敗だと気がついたのは、申告をして納税額が確定した瞬間。
 今年の納税額が200円だったのである。医療費控除が出来ていたら、0円だったわけである。
 この差はじつは大変大きい。なにかあった時の法的区分は、課税世帯と非課税世帯で分けるものが多くあり、非課税世帯であることが、条件だったり減額幅や助成額が大きく低減されることになる。たとえ200円でも課税世帯になってしまい、それがきちんと医療費控除をしていれば非課税世帯になれたはずだけにちょっと悔しい。
 今日は株価があがっているので、申告会場からパチへ。6km。
 ジンクス通り今日も勝つ。たった1時間で5千円が5万円。今月に入って一度も負けていない。いつも通りのゲン担ぎグッズを買おうとするが、新しいものはなにもない。唯一引っかかっているのが抱き枕。前にアスカを買ったので、綾波を買えばペアが揃う。それでいいのかと思うところもないではない。それにしても昼日中に荷台に抱き枕を載せた自転車はないだろう。
 ということで、空が暗くなるまで待つことにし、10km離れたブックオフと古本市場に。古本市場ではライトノベルの3冊105円ワゴンセールをやっていた。100円だと買わない本を20冊ほど買い込む。2軒で57冊買う。夜になる。パチにとって返し、換金し綾波枕を荷台に乗せる。10km。家に帰る。10km。荷物をすべて下ろし、身軽になって、タイムサービスの買い出しに出かける。パチに勝ったせいか、綾波枕を買ったせいか、気が豪気になってスーパー3店回って、半額商品を3000円買い込む。駄目じゃん。堺先生ごめんなさい。15km。

 木曜日。円安が進行して株価が大幅上昇。ついに含み損と売買益の合計がプラスに転じる。2、3年かかると覚悟していたんですがね。とはいえ、2年前の状態に戻っただけのことなのだ。
 勢いでパチへ。ちょうど電気屋から決算市のハガキが来ていたので、3万勝てば冷蔵庫を買うことに決めた。3万負ける。勢い込んだのが失敗みたいで、最初1万くらい勝っていたのに、それを3万に伸ばそうとしてしくじった。流れが変わりそうな気配。

 金曜日。検査結果を聞きに行く。ヘモグロビン値が少しだけ下がる。薬を飲んでいるのに少ししか下がっていないのでショックを受ける。医者には逆にこんなもんだといわれるが、じゃああの一気上昇はなんなのだろう。堺先生にご教授願わねば。

 土曜日。自転車がパンク。修繕箇所がひどくなったということで、チューブを交換する。その足でパチに。負ける。同じ建物のゲームセンターに行くとクレーンゲームでビンゴをやっていたので少しハマる。3,000円ほど突っ込んでワンピースのマグカップをふたつゲット。これも遊興費だろうなあ。

日曜日。神戸大SF研OB4人と昼飯を食い、知り合いの見舞いをしたあとサ店に行く。神戸で以前から見つけていて躊躇していた『海野十三全集』(全15巻、15,750円)のある古本屋に行く。前に来た時なかったポケミス、SFシリーズが大量に、しかも同じ本が何冊もある。一人の持ち主が放出したにしては少し変だ。値段は平均315円とほどよい額。420円で配送できるということなので、海野全集とSFシリーズ10冊ほどを買い込む。2冊ダブる。来週神戸大SF研の追い出しコンパなので、それまでに未所持本をチェックし、もう一度来よう。店の主人が話好きで、1時間ほど話し込む。想像通り、店を閉めた同業者から引き受けた本で、SFにはあんまり興味がないので売れそうな値をつけて並べているのだという。地元関連の作家などへのこだわりが強いようで『海野十三全集』はそちらの関係で並べていたものらしい。出版社の倒産が絡んでいるので値段が安いとのこと。風太郎などはどうかと聞くと、じつは主人自身風太郎と同じ但馬の出身で、以前は積極的に集めていたのだが、ある時期から値段が跳ね上がって扱いづらくなったとのことである。
 『夢想兵衛胡蝶物語』という春陽堂から明治20年に発行されたかなり保存状態の悪い本が1,575円で置いてあって、衝動的に買う。家に帰って調べると馬琴本の出し直しだった。

 日曜例会は久しぶりに盛況。大野万紀、岡本俊哉、菊地誠など7人。パチ&株自慢をする。薬を飲んでも血糖値があまり下がらないと堺先生に訊ねると、前身の血液が入れ替わるのに3カ月かかるのだという。ということは、悪化した原因は検査結果の時期ではなく、その3か月前ということか。3か月前の出納日記を読み返す。

3月第4週
 株は微妙。パチの成績も微妙なかたちで負けが込む。あたりが来るのに連チャンしない。出た玉を使い切り追加買いしてスルというのを繰り返す。もっとも2回しか行っていない。
 新聞で、政府が休眠口座を活用すると書いてあり、30数年前の新社会人当時、労働組合への義理立てもあってボーナスごとに貯金しほったらかしていた労金が気になり電話する。自動継続の定期なので関係ないとのことだったが、ボーナスごとに証書を作っていて全体が見えないので、解約し一本にまとめることにする。総額が100万超えていたのにショックを受ける。
 50万円くらいのつもりでいたのだ。少しは利子がついてるとはいえ、30年前の100万は大きいなあ。実勢価格で当時なら今の200万以上の値打ちがあった気がする。
 労金で復興応援国債のポスターを見る。購入すると貰えるという記念金貨が欲しくなる。迷った末に信用金庫に電話を入れ、定期を全解約して移し替えをすることにする。ひとつ数十万の定期をたくさん解約するので大量の事務手続きが必要らしい。週明けに手続きに行くことになったが、労金の整理でも1時間以上かかったので、たぶん2時間くらいかかりそう。

 ルンバの稼働のため部屋の整理を始めたら、あちらこちらのダンボールにいろんなものが混在していてそれらを分別しながら取り出すうちに部屋中収拾がつかなくなる。さらに逃避的意思が働いて、書架の整理も始めてしまったものだから、ますますごちゃつく。机も増えて、収納場所はかなり拡大したのだが、どこに何を入れたらいいのか帰って混乱する。読書量が激減する。
 書類整理にA4ケースをかなり揃えていたのだが、クリヤファイルで区分けしてケースに複数いれた方が都合がいいことに気がつく。近くのダイソーとキャンドウを覗きにいくがいまひとつ物足らない。代わりに見つけたのが、エヴァのウェハース。これまでスーパーでひとつ105円だったのが二つ105円で売っている。衝動的に3箱買う。
 お宝壱番館という中古屋で、500円でワゴン商品レジ袋詰め放題というゴミ処理セールをやっている。ほとんど使われていないような麒麟淡麗の景品と思しき巨大バックパック(シアトルマリナーズのラベル付き)があったので、遠路での本買い出しにちょうどいいと買って帰ってよく見ると、背負いのひもがちぎれている。それでか。
 とりあえず、ショルダーバックの機能がかろうじていきているのと、一緒にスターウォーズのボトルキャップを50個近く詰め込んだのでもとはとれてる気がするけれど、ぬか喜びしたぶんちょっと悔しい。
 ルンバを稼働する。肝心の居部屋はまだ収拾がついていないので、2階のマンガ部屋、1階の台所等を掃除する。
 感想としてはよくできたおもちゃ。けっこう動作が荒っぽく家具にガツンガツンとぶつかっていく。痛んで困るような家具はないが、ルンバ本体の衝撃度合いはかなりのもので寿命はそんなに長くなさそう。
 目立つゴミのとりそこないもそこそこあって、勝手にやってくれる楽チンさを除くと掃除機としてBクラス。

 木曜日。ついに株トータルでの含み損が僅かながら含み益に転化する。売買益もそこそこあって合わせて100万近い益になる。

 金曜日。調整局面。利益幅が小さくなるがこれは一応想定内。

 日曜日。ハヤカワSFシリーズの未所持本のリストを作って神戸に行く。高校時代、学校の図書室や市立図書館で借りて読んでしまったため、持っていない本がけっこう多いのだ。神戸サンボーホール大古本市。かなりのSFシリーズの出品があるが昔ながらの800円の付け値が多い。本はきれいだったけど。日本SFシリーズ佐野洋『透明受胎』を300円で拾う。この本、他の佐野洋SF系作品に比べて文庫版を目にすることが極端に少ない。先月やっと文庫版を拾ったら、直後にこんなふうにみつかる。不思議なものだ。その他では岩波から出た講座『20世紀の芸術』全9冊内1冊欠けなどを300円で買う。
 古本市のあと、先週行った古書店を除いて、リストと引き比べながら11冊買い込む。これで残るSFシリーズは82冊になった。
 その後神戸大SF研の追い出しコンパに。就職状況を聞こうと思ったら、今年の卒業生は全員進学とのこと。例によって徹カラ、朝帰りする。4月にうちの家(書庫)の見学がてらに花見をしようかといった話が出る。
 来週末は3回目のゲーム会。


■おまけ (水鏡子の書庫にて撮影)


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