みだれめも・出納日記 12年1月

水鏡子


1月1日
 12月の生活支出:258,334円。
 12月の購入書籍:238冊 31,350円。

 続いて2011年の収支報告。
 もっとも家計簿をつけているのは4月からの9カ月間である。
 支出合計は2,990,991円。図ったような額だけどじつは図った額である。300万円という枠組みに適うよう12月は少し贅沢調整を行った。
 300万の内訳は、食費20万円。(菓子類含む、例会・飲み会等は交際費として別計)。本代26万円。交通費、交際費、医療費各13万円。バクチ代40万円。光熱水費・通信費35万円。税金+保険料115万円。これに別枠リフォーム代400万円。
 生活支出は、9ヶ月間の合計なので1年分に換算すると概ね400万円くらいだろうか。たぶん昨年より支出増。年間で300万円が目標値だったので100万円ほど予算オーバー。退職年で県市民税が大きかったこと、パチンコが惨々たる結果に終わったこと、自由時間が増えて買い物量が増えたことが主な理由。別枠のリフォームも300万円を予定していたのが400万円かかって都合200万円の予定増。生涯生活費が1年分縮んだ。パチンコについては反省しきりな部分があり、今年はエヴァ新台が出るまで当面自粛をする。税金も退職2年目で半減すると思われることから、2012年を年間300万円内に収めることは、それほど難しくはないと考えている。
 問題は株の含み損である。これまで書いてきたように、ここ数年は負け知らずで含み損をほぼ解消してきたのだけど、この1年は任天堂を筆頭に、手持ち株買った株、軒並み下がって500万近い含み損を抱えてしまった。ちなみにこれまでの大損ビッグ3はコナミ(損切)、任天堂(含み損)、スクェア(損切)で、合わせて800万近いマイナス。どのジャンルに手を出したら痛い目にあうか一目瞭然の結果となっている。
 収入は1−3月の給料を除外すると、原稿料収入7万円、株式売買及び配当益が50万円の約60万円。今年も含み損を軽減しつつ前年並みの益出しを目指せたらと思う。

 さて本である。
 こちらは12カ月分記録した。
 既報のとおり、2,002冊。381,090円。平均単価190円である。
 うち新刊は132冊。15万くらいかな。とりあえず、世間並みには出版業界にも貢献していると思います。
 1万冊分の書庫増設を果たして、最低でも5年は安泰と豪語したけど、ちょっと待て待て、本当に安心できるのか。単純に割り戻しただけでも赤ランプがつく。ハヤカワのトールサイズといった問題もある。
 2012年は、1,500冊もしくは30万円を上限にしよう。

 それにしても地デジ化に伴うアニメ視聴の激増、エロゲーは『大帝国』『ランスクエスト』の2つくらいといえ合わせて2カ月やりこんで、ラノベは150冊読みあさり、無為徒食のおたく生活を満喫した。つくづく感じたのは今のおたくたちの情報摂取は大変だ。これだけ時間をつぶしても過去の蓄積がある人間にしてすらどのジャンルも断片的にしか把握できない。金額面から古本、中古品に頼っているから現在状況をリアルタイムに感得できない。
 まあ、本年はもう少し生産的にいこうと思う。
 とりあえずのささやかな目標は、「みだれめも」の毎月掲載ということで。
 がんばります。

1月第1週
 元旦はブックオフの半額セール。このところ高くて買えない翻訳文庫本を300円で買いあさる。スティーヴン・エリクスン、テレサ・マディラスなど。
 2日 神戸大SF研OBの新年会。アニメ脚本家の業界話とか米村秀雄の動向とか。全員で新年会幹事の家に押しかけ、「まどか☆マギカ」を見ながらおせち料理。その後カラオケBOXで2時間ほど過ごして解散。
 5日 本年初の食品スーパーへのタイムサービス出動。正月具材の投げ売りを期待したけどなにもなかった。3日くらいでないとだめなのか。アニメの出来がよかったので、古本屋で、「銀魂」12冊買い込む。アニメに負けず面白い。
 エウシュリー「神採りアルケミマイスター」に取りかかる。
 『ミスマルカ』を読み終える。清家未森を2冊。家の中のスニーカーを物色し。『薔薇のマリア』を読み始める。
 例会に行く。
 青木さん。堺、てらさん、荒川ジュニア。堺三保はあいかわらず煮詰まっている。
 昨年末で40年通い続けた旭屋本店が閉店。サ店は現行のままブックファーストへの引っ越しを検討していたが、オタク度が低いと評価がさんざんで、最終的にやっぱり新設ジュンク堂ということになった。問題は例会場所である喫茶店で、堺提案でMBSビルのなかのサ店(タリーズ)がいいのでないかという話になり、下見に行く。10人くらいまでならなんとかなりそうなので、来週から一応ここに。

1月第2週
 『薔薇のマリア』を読み進める。
 エヴァ新台が出るまで当面自粛をすると宣言したパチンコだが、なんと新聞チラシをみるとに今週からエヴァ稼働である。全然知らなかった。
 とりあえず40台を導入した店に朝一で行って軽く遊んでこようとしたら、恐ろしいことに開店前に100人以上が並んでいる。しかたがないので人の打っている台をぼおっと5分ほど見た後、他の台で打ち初め。相当額をつぎ込んでなんとか+。新台に合わせてエヴァグッズがいろいろお披露目されていたので(全長150cmの「抱き枕」まである。あれを買って10kmの道のりを自転車で持って帰ったらそれなりに話題になるにちがいない)、祝儀代わりにマグカップをふたつ買う。ひとつ1200円という暴利。
 今年は株をこまめに売り買いすることにし、ひとつ売って、二つ買う。売った株はさらに上がり、買った株はさらに下がる。そういうものだ。
 例会に行く。今回からジュンク堂。『薔薇のマリア』の全冊読破を決定し、未所持本4冊を買い込む。現在うちにある十文字青の本は合計38冊。「ベルセルク」の最新刊が並んでいたので買う。家に帰って開いてみたら昨年9月の発行本。新アニメ化に合わせて帯だけ替えたものが新刊コーナーに並んでいたのだったりする。ダブる。
 家に帰り着くと脱水感があったので、1リットルの紙パックコーヒー(30円)を一気飲みする。思いっきり冷やしてしまったようで胃が麻痺状態になる。さらに、思い返すと例会でもビックサイズのコーヒーを飲んでいたのである。目が冴えまくって眠れなくなる。徹夜をする。

1月第3週
 腹の調子が最悪なうえ、日曜夜の徹夜がたたって、退職依頼守ってきた7時起床2時就寝、昼間適度にうつらうつらの生活サイクルがガタガタになる。
 建物共済が満期になったため更新の手続き。還付金と再契約金の差額11万7千円を支払う。驚いたのは毎月引落しにするより、一括前納の方が2万5千円ほど高くついたこと。理由がよくわからない。
 ただ毎月払いにすると、今年払う保険料と還付金の差額が所得扱いされること、先々で毎月2万円近い金額が引き落とされるのがいやなので、割高である一括前納にするがなんか釈然としない。
 銀行を出た後、パチンコ屋に。「エヴァ7」の台が開いていたので打つ。今回の新台はいい方向に演出を一新して面白い。マリの出番が増えてアスカの影が薄くなっているのは『破』のとおりか。アスカ暴走モードに突入して勝つ。エヴァ台初乗りで勝ったのははじめて。今年は春から絶好調。
 歯医者にいく。帰りはパチンコ。エヴァは打てない。負ける。吐き出す。
 ブッロッコリー株が急騰。買値の6倍で売る。大儲け。それでも半値に落ちた任天堂株の4分の1しか補填できない。
 『薔薇のマリア』読む。歯ごたえがあるので少し読みあぐねて、甲田由『魔王をプロデュース』、小幡休彌『くりぽと』などたわいのないものを数冊読む。

1月第4週
 生活サイクルの崩壊は深刻。先週今週と2回朝のゴミ出しをしくじり、ついにはゴミ出しのために徹夜をしたりするものだから、さらにリズムが狂う。
 うちの家は風通しがいい。窓を開けていると真夏でも冷房なしでしのげるくらい。エアコンもない。だから冬場は相当寒い。
 去年は掃除をしなかったのでこたつも出せず、厚着を重ね、家の中でもコート着用で過ごしたのだが、今年はゲーム会もあり、掃除をしたので、こたつが出せた。こたつはよくない。
 部屋自体が冷えついているので一度こたつにもぐりこむと出られない。パソコンにすらたどりつけない。アニメを見ながら、毎日『薔薇のマリア』を読む。からだを動かさないので普段通り食べていると着実に体重が増える。案の定、検査結果は過去最悪になる。
 「神採りアルケミマイスター」クリヤー。ストーリーは悪い意味での定番で平板のそしりは免れないが、まあいつものエウシュリー。紋切り型をきちんと踏まえているので特に不満はない。ただ、これもいつものことなのだけど、おまけキャラが出てくる第2周を遊ぶのがアリスソフトにくらべるといささか億劫なのだ。分岐ルートがあるのであと2周しないといけないのだが。
 任天堂の決算発表があって、株価が寄り付き1万円を割り込む。瞬間的とはいえ心理的限界線を突破されたいやな感じ。ブロッコリーの儲けが吹き飛ぶ。
 『鋼殻のレギオス(19)』『21世紀のための吾妻ひでお』を読む。
 『薔薇のマリア』本編16冊読了。あとは外伝が残り数冊。1月中に読み切る予定。


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