岡本家記録(Web版)(読書日記)もご参照ください。一部blog化もされております(あまり意味ないけど)。



 ということで、ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。本編は読書日記なので、それ以外の雑記関係をこちらにまわしてみることにしました。

 明日から6月です。今月はハヤカワ文庫のトールサイズのお話を簡単に。

 ハヤカワ文庫SF/JA/FT/NVのうち、SFだけでも累計1700冊を越えて、これまでも文字サイズ等は変えてきましたが、今回メジャーバージョンアップで文庫の版形を大きくしました。文庫は各社とも微妙に大きさが異なるため、特に規定があるわけではありません。本棚の高さが合わない等、コレクター(マイナー!)の不満の声も聞こえてきますがね。

 この文庫は、創刊から暫く18〜20行×43文字と、(文字のサイズは同じで)本によって行数が異なっていました。200冊目前後から翻訳SFの多くは20行×43文字に落ち着き、長期間その時代が続きました。しかし、1000冊目あたりで文字サイズが変更され18行×43文字になっています。今回はさらに文字サイズが大きくなりました。

 具体的には5.5mm高さが増え、その分文字を大きくしています。しかし、幅が変わらないため、(文字の幅が増えた分)行数は従来の18行×40文字が、17行×40文字に減りました。中には、同じシリーズなのに大きさが変わったものも。

 

 同様の文字組み(17行×40文字)の徳間デュアル文庫と比べると、幅が3mm小さいのでページあたりの余白が狭く見えます。余白の大小による読みやすさの差異は、読み手の好みにもよると思います。
 注:厳密には、高さも2mm弱徳間デュアルが大きい。

 なぜ文字が大きくなるのか。別に老人が増えたという理由だけではありません。たとえば、Web小説などでは、文字が大きいほど見やすいという考え方があります。液晶ディスプレイと紙では解像度が全く違うので、単純には論じられません(解像度が荒いほど小さい文字が読みにくい)。しかし、見慣れた大きさが読みやすさに繋がるのも、止むを得ない成り行きでしょう。とすると、最終的にはWebサイズのフォントが標準になるのかもしれません。その際のフォントサイズは14ポイント、この大きさですね。でかい。 

 

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