岡本家記録(Web版)(読書日記)もご参照ください。5月は『オリュンポス』、『双生児』、『失われた探険家』、『星雲組曲』などを収録。一部blog化もされております(あまり意味ないけど)。
 ということで、ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。本編は読書日記なので、それ以外の雑記関係をこちらにまわしてみることにしました。

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 5月の記事と思っている間にもう6月ですね。先月も同じことを書いたか。

 星群報を見ていると、辻田博之さん中西久崇さんの訃報を知る(どちらも50代くらい)。といっても、このお二人とは直接の面識はなかった(はず)。辻田さんは評伝『星新一』のなかでも、「星群」で矢野徹インタビューをした人物として登場する。中西さんは表紙を描いていたデザイナー。星群祭にも出ず、星群報も年に2回しか読まない(6ヶ月に1回しか出ない)ため、断片的な情報が得られるだけである。その星群の中で、一番活動的なのは雫石鉄也さんだろう。確か今年で58歳になるが、blogまで開設しており、こちらは毎日更新されている。4年前にリストラ経験があり、そのときの記録を読むこともできる。

星群82号+星群報

 SF作家も老いていくが、ファンダムも老いていく。日本の場合、ファンダムの創成とプロ出版の創成とはほぼ同時だったからである。THATTAは創刊24年(まだ若い?)、星群は創刊36年を経て、組織を支えるメンバーも同様に老いてきた。プロ作家は曲がりなりにも世代交代が進んでいるが、ファンダムは一般読者に拡散したまま事実上停滞している。今blogに多くの古いファンがシフトしていくのも、組織的な隆盛が望めず、“個”としての活動が残された道と分かってきたせいだろう。

(注1)「星群」:1971年、京都で結成された創作を目的とするファングループ。前身の「超人類」は1966年発足なので、通算すると現存する関西最古のファングループといえる。ちなみに、ファングループといっても特定の作家の愛好会ではない。
(注2)ファンダム:通常プロに対するアマチュア=ファンは、作家や作品の愛好者にすぎない。しかし、SFでは初期の頃プロと同格の影響力を持っていたことから、これらファンの集合体をファンダムと総称して呼んだ


 

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