岡本家記録(Web版)(読書日記)もご参照ください。10月は『呪海』、『地球礁』、『海辺のカフカ』、『グラン・ヴァカンス』を収録。
ということで、ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。本編は読書日記なので、それ以外の雑記関係をこちらにまわしてみることにしました。
もしも安田均が近藤真彦だったら
大森ページでご存知の方も多いでしょうが、こちらの中にある、SF文庫データベースインデックスには、表題に相当する図表(下記)があって、このサイトの
執筆者も入っていますね。大野、米村、水鏡子、岡本で少年隊ですか。岡本の場合、SMAP説もあるようで。でも、Kinki
Kidsが山形浩生、柳下毅一郎というキャスティングは(趣旨はともかく)、高橋陽子さんが許さないでしょう、たぶん。
上記サイトより引用(http://www001.upp.so-net.ne.jp/mercysnow/hayakawaindex/johnnyssmall.gif)
サイトでは同時に、SF解説者の老朽化についても言及されています (2000年代の解説者デビュー年齢は平均40代を突破)。この現象は、SF新人賞のデビュー年齢ではそれほど顕著ではありません。確かに、30代以上の受賞者は増えていますが、もともと日本のSFは“大人の趣味”として出発した関係もあり、60年代の受賞者の多くも20代後半がデビュー年齢になります。まあ、読者年齢 は上がってきているので、80年代頃の35歳デビュー定年説(読み手が30代以下なので、書き手が同時代性を失っては売れないという考え方)は、もはや意味を失っています。SF読者の平均年齢が一番若かったのは、70年代半ばくらいではないでしょうか。
1961 眉村卓(27歳)/豊田有恒(23歳)
1962 小松左京(31歳)/半村良(29歳)/筒井康隆(28歳)
1974 かんべむさし(26歳)
1979 野阿梓(25歳)/神林長平(26歳)
1980 大原まり子(21歳)/火浦功(24歳)
1985 中井紀夫(33歳)
1987 柾悟郎(30歳)
1991 松尾由美(31歳)/森岡浩之(29歳)
1992 北野勇作(30歳)
1999 三雲岳斗(29歳)
2000 吉川良太郎(24歳)/谷口裕貴(29歳)
2001 井上剛(37歳)
それではなぜ解説者クラスの平均年齢が上昇しているかといえば、そもそも新規の需要がないからということになります。固定読者を相手にする限り、定評ある解説者で十分。
名のある作家の解説は別にして、解説に若さを求める人も少ないので、こういうことになるのかも。ただ、60年代からSFに接した(当時)若い読者は、そろそろ定年を迎えつつあり、人口の少ない若年層を狙うより、過去の読者の呼び戻しのほうが効果ありかもしれません。なんといっても、読書は、デフレ時代に適合した、金のかからない(低コストの)趣味です。となれば、古い(?)世代の解説者をもっと重用し、読者とともに墓場まで道連れという発想もある。日本もいつまでも途上国じゃないのですから、若年人口が減ることを否定的に捉えるばかりが能ではありません。