岡本家記録(Web版)(読書日記)もご参照ください。6月は『恐怖症』、『クリプトノミコン2』、『海を見る人』、『最果ての銀河船団』を収録。
ということで、ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。本編は読書日記なので、それ以外の雑記関係をこちらにまわしてみることにしました。
6月になって
前回はお休みで2ヶ月ぶりですね。珍しく先月は原稿多数が寄せられたようで、なくてもよかったわけですが。ワールドカップもあと1週間を残すのみ。長征に出たファンの皆様方、お疲れ様でございます。
左様なことを申しているうちに、当家ではPDAを導入する運びとなりました。
思えば、初代PDAはザウルスMI506DC(1997)だったわけで、当家の場合それほど昔のことではございません。なんといっても、
入力が不自由なPDAの場合、少なくとも1つはアドバンテージが必要です。ザウルスではデジカメ付きが選択ポイントとなっておりました。ザウルスの特徴として、スケジューラがよく出来ているという点もあり、カメラ付き予定表として
有益でございました。最新機種と較べて、ちょっと重く、かさ張るのに難渋いたしましたが。
2代目は、Palm OSのVisor Deluxeでございます。IT不況に明け暮れた米国Handsprings社は、突然日本支社を縮小するなど慌てふためいておりましたが、そんな騒動でVisorも破格値で叩き売られた時期がございます。ザウルスなどは安いといっても5万 円、この機種は1万円を切っていたわけでございます。まあ破格といっても嘘にはなりません。特徴はOutlookとの親和性と、多数のフリー/シェアウェアソフトの存在で あります。とはいえ、スケジューラに関しては(メモリ容量の関係で)、データの一部が欠けてしまうこともあって使えず。フリーウェアも、モノクロで画面サイズがザウルスのおよそ4分の1しかなく、使えるものは限られ ておりました。時計代わりに使いましたね。本当でしたら、PHSカードを差し込んだメーラ用途に向いております。オプションのアダプタ価格が、本体価格並みというのが障害で ございましたが。
という流れで行くと、3代目は、Pocket PCということでございます。パソコン以外で成功したことがない、MicrosoftのPDA用OS。Compaqの成功とPalmの停滞で、もうトップ間違いなしと思われておりましたが、今のところPalm優位の状況にさほどの差は生まれておりません。なんと申しましても、Pocket PCは重いOSなので、PDAといえどもパソコン並みのハード(CPU)が必要でございます。Palmとは雲泥の差。値段も倍は致しました。最近になって、価格差は縮まってきております。ハードの差もなくなりつつあります。このPDAの特徴は、Windowsとの親和性。というか、それ以外に取り柄はないのでございます。
Fujitsu HPより引用
而して、PDAに何の価値があるのか。ある統計では、仕事に使う者は結局PCを使う、メール程度でよい者は携帯を使う、ということで、PDAはあまり用途がないと看做されております。PCを持ち運ぶようなマニアックな者(パソコン初心者は極めて少ない)が、おまけで持っている例が多い。要するに、これだけでは仕事にならない。ガジェット風に楽しむ目的で使っているわけでございます。欧米のような携帯メール後発国では、Pocket PCをメーラ用途で持たせております。携帯内蔵PDAも、ヨーロッパで普及を始めております。日本では200gもあるPDAは携帯代わりになり難い。一方、早川書房が、新刊のJコレクションをザウルス向けに提供しております。重さはちょうど文庫並みですが、1ページあたりの文字数は4分の1なので、画面の狭さの好悪が普及の分かれ目(次世代機では、ほぼ文庫並みの解像度が得られるようで ございます)。発光/反射する画面は、目も疲れます(新しい表示デバイスe_inkならば紙に近い)。とはいえ、携帯電話が何百万台も売れて以来、メーカの関心は「何百万」という単位に絞られております。電子文庫が百万部売れる日が来るかどうかが、継続してPDAが作られる条件ではないかと思量致す今日この頃でございます。
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