岡本家記録(Web版)(読書日記)もご参照ください。2月は『五人姉妹』、『グローリアーナ』、『だからドロシー帰っておいで』、『銀河パトロール隊』、『サムライ・レンズマン』を収録。
ということで、ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。本編は読書日記なので、それ以外の雑記関係をこちらにまわしてみることにしました。
世間で流行るものは…
SFオンラインも休刊になる今日この頃。
前回、古い掲示板記録が残されていることを書きました。世の中には、ホームページまるごとのアーカイブもあるようです。Internet
Archiveには、サーチされた10億ページ分のHPデータが収録されていて、しかも、1996年以降5年分を集めているのが特徴です。どのような基準で残しているのかは詳細不明
。日本語のページもそのまま残っています(画像の欠落は多い)。過去にXXは、何を言っていたかという情報は、(消されてしまえば)当事者以外知りえないし、たとえ誰かが記録していたとしても、他の人からアクセスできなかったのですから、このようなアーカイブも有効なのかも知れません。公にした情報が
「自動的に」記録されていることは、記憶にとどめておくべきでしょう。
日本で日記サイトの占める割合がどれくらいかは不明ですが、相当数が日替わり日記に相当することは間違いありません。PC情報系や画像系のサイトでも、たいてい日記があったりする。アメリカでもその傾向は強まっていて、猫の写真
だけを載せているようなつまんない個人HPが、プロフェッショナルな趣味のサイトか、日記サイトへと変わりつつあるようです。あちらでは、日記サイトはブログ(ウェブ・ログ)と呼ばれており、まあ中身は日本とたいして変わりがない。でも、なんだか響きが悪い名称ですね。日記を書く人はブロッガー。
そこ(下記リンク)では、日記が増えた理由を、自己満足というより自己の存在アピール、欲求不満解消、社会的な地位獲得願望、努力なしの作家志望というふうに説明しています。しかし、重要なのは、ブロッガーがそういったことを願望している潜在者ではなく、実現してしまっている達成者である点でしょう。つまり、自己の存在はHPによりアピールされており、欲求不満は日記を書いて公開したことで解消され、アクセスする人がいることで社会的地位も獲得し、文章を発表する媒体も持っている、――という
「成功者」なわけですね。
でも、大半のブロッガーは、日記で生活が成り立っているわけではありません。何千万ヒットがあろうとも、それを収入にできるようなビジネスモデルが、まだないからです。世界に流通しているのに、金銭がほとんどかからず、収入にもならない。いまさら当たり前のことながら、こんなメディアは今までなかった。中には、プロを凌ぐサイトもあって、メディアのグローバル化(出版社、放送局、作家などの業界に依存しない一般化)は、実際のところ、国や人種による違いではなく、広範なブロッガーにより行われているのかも知れません。そうなると、プロフェッショナルな書き手は危機ですね。原稿料タダでは食っていけません。第一、プロになる動機が失われます。既に何百万(ヒット)も読者がいるのなら、数千部に満たない本を誰が書きたがるでしょうか。
ネットのまるごとアーカイブ googleのキャッシュは、それほど長持ちしません。こちらは、数年分、100テラ(ギガの1000倍)バイトもあるような巨大なアーカイブのようです 。もっとも、完全な記録が残っているわけでもない。TakeMeBackとあるところに目標HPのURLを入れればOK。本HPは残念ながら記録されていませんが、結構残っているものもあります。膨大な記録フィルムの山(ニュースや企業、軍の作った教育用フィルムなど。実用的価値なしのほとんどゴミ)も見られます。たとえば、米軍が作った「16ミリカメラのメンテナンス法」とか。 |
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アメリカの日記事情 日記の隆盛については、日本のほうが先行していたわけである。 |