岡本家記録(Web版)(読書日記)もご参照ください。
ということで、ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。本編は読書日記なので、それ以外の雑記関係をこちらにまわしてみることにしました。
年が明けてから…
1ヶ月が経過しました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
さて、私の場合、あまり掲示板には興味がなく、書き込むことはおろかウォッチすることも稀なのですが、世の中の掲示板ウォッチャーは、ネット視聴者の中で も有力な勢力を占めているわけですね。 何が面白いかといえば、各種論争やら、罵倒、ケンカ、デマにうわさと、書いてしまえば何とも殺伐なものばかりです。とはいえ、実はこのあたりが人間たるものの、本質にもっとも近い部分と言えるわけで、面白いといえばこれほど面白いものはない。2ちゃんねるもあれだけ成功してしまえば、西和彦が何を言おうが立派なビジネスモデル(儲かっているかどうかは別)です。
その昔、ネットが孤立したホスト(BBS)でしか存在しなかった時代では、『朝のガスパール』(1992)をめぐるホソキンさん騒動が有名でしょう。これは、PC-VANのSF会議室(今で言えば掲示板)に、ASAHI-NETで開設されていた朝ガス系会議室のメンバーが顔を出した際、ホソキンさんがまず罵倒、その後、筒井系メンバーからホソキンさんがさんざんに叩かれた事件です(『電脳筒井線』などで出版されたものは、ほんの一部分です)。程度の差はあれ、当時の現象は今でも変わりなし。年末から1月では、とある掲示板が沸いているようですね。はじまりは作家のMさんがくだくだと出版社に対する文句を書く、すると、なぜか冬樹蛉とか小林泰三とかがねちねちとイヤミを返す。初めのうちは理由が分かりません。まー、冬樹蛉もそこだけ読むと邪悪です。不当なイジメのように見えます。しかし、実は作家のMさんは、掲示板世界で有名なSさんだったらしい。このあたり相当に深いウォッチをしなければ、コメント参加も不可能なディープな関係ですね。
掲示板的世界は、ホームページとは異なった文化背景に成立しているようです。チャット的なインタラクションがある、言葉だけである、匿名で書いても身元を暴かれる、通常、表にでないような異様な性格が顕わになる(純粋にネット中のみという場合もあるので、これは必ずしもホンネとはいえません)、すばらしい論争やギャグになることもあれば、不毛にして空虚なものもある。偶然とアドリブの世界でもあります。こういうぬかるんだ世界に嵌ると、ちょっとやそっとでは抜け出せません。著名掲示板キャラクタは、成り行きで染まった性格に自ら溺れます。まさに麻薬ですね。と同時に、蓄積された膨大なログを見ると、一度ネットに上げた発言は二度と取り消しができないことが分かります。掲示板での発言といえども、決して放言にはなりえないのです(おー怖わ)。
1992年当時の筆者の日記 |
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