岡本家記録(Web版)(4月の読書日記)もご参照ください。
ということで、ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。本編は読書日記なので、それ以外の雑記関係をこちらにまわしてみることにしました。
新年度にあたり…
新年度、4月というと、会社なり学校なりで、その年の方針やら指針やらが示される月になります。今年は急激な景気悪化のせいもあって、「厳しい」「引き締め」「がまん」という言葉をキーワードに、要するに「金を使うことは悪」という認識を植え付けている経営者が多いのですが、どうも、世界で一番金を出さない日本の消費者を、ますますケチにしていることに気が付いていないようです。社員が消費者ではないと思っているのでしょうか。右肩上がりの消費加熱時代では、支出を控えるよう促す意味もありましたが、今はその逆、大衆に向かってお金を使うように仕向ける必要があります。明日は真っ暗(しかもモノの価値は下がり、お金の価値が上がる)のなら、誰がお金を使うでしょうか。資本主義というのは一種の共同幻想です。たとえば、例の教科書問題の会が「歴史は科学ではない」と嘯いているように、人間が介在する現象にはすべて恣意的な要素が強く入ってきます。解釈によってどうにでも変わるのですから、科学ではないわけです。(まてよ、そうするとコンピュータ売買で成り立っている株取引だけは、もしかすると科学かもしれません)。今の経済は、ある意味でファンタジイに近い世界なので、コトバの魔力によって、世界そのものが変わってしまいます。呪文を誤っていては明るい未来はありえません。では、何が正しい呪文かというと、「エコエコアザラク」ではなくて、えーなんだっけ。
キーワードはPtoP
ということで、キーワードはPier to
Pierです。このコトバ自体は、サーバー等を介さずに端末(たとえばパソコン、PDA、ケイタイ)どうしが直接情報のやり取りをすることを意味します。過去のシステム、しがらみの積み重ねで作られているものの上に、新たな取り決めを重ねようとすると、互換性が問題になります。サーバーは、そのような相互接続を仲介する目的で、端末間に置かれています(すべてのサーバーがそのような役割というわけではありませんがね)。通常、このサーバー的なものは、無数に存在し、社会を複雑化しています。しかし、1つの端末がもう1つとつながるだけなら、プロトコル(約束事)は忘れて、最小限のやり取りでもかまわないはずです。コンピュータの世界だけではなく、個人Personal
to PersonalもまたPtoPの一種、近年Napstarを初めとして、個人を無数に結合する新しいシステムがいくつか生まれています。異星からの電波解析を行っているSETI@Homeや、Intelの提唱する癌解析プログラムもそれらの一環かもしれません。未来は、階層化され、錯綜としたシステムではなく、フラットで巨大な個人の集合体となる可能性が高いと思われます。
NapstarのHP(いまさらか) | |
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Intelが提唱する個人PCネットワーク |