岡本家記録とは別の話(21st Century篇)

 岡本家記録(Web版)(1月の読書日記)もご参照ください。

 ということで、ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。本編は読書日記なので、それ以外の雑記関係をこちらにまわしてみることにしました。

Wirelessネットワークその他の物語
 いやはや、21世紀最初の号だというのに遅刻ですね。さて、今年は例のIMT2000構想の第3世代携帯電話(画像伝送が384kbpsで可能)がはじまり、無線ネットワーク環境が整備され始める年でもあります。まー別にメールで不自由している人はいないでしょうが、世の中インフラができるとそれに合わせたサービスが自然発生するため、今のままで十分とか言う満足はなかなかできないものです。
 それはさておき、当家でも無線化が進展していて、無線LANを導入してみました。802.11bという謎の言葉で知られる、ワイアレスLANです。当家の子供用に2階の一部屋を明け渡して、1階にパソコンを移動、2階だけで組まれていた有線LANを、1階まで拡張する必要があったからです。簡単なネットワークなので、わざわざアクセス・ポイントは買わず、端末カード2枚とソフトアクセスポイントで構成。これで、1、2階はシームレスに接続可能―-だったわけですが、まー世の中そう簡単には済まない。
 無線LANは、2.4GHzという電子レンジが使っているマイクロウェーブの帯域で信号を送ります。しかし、このようなカードは出力が非常に弱い(10mW)ため、アンテナが小さなカードでは、わずか5メートルくらいしか離れていない2階まで電波が安定して届きません。大出力を家庭内で使うのは、電子レンジをオープンで使うのと変わらないので危険ですからね。その点、高価なアクセスポイントは、受信アンテナが大きいため問題ないようです。また、以上の原理から容易に推定されるように、電子レンジから漏れる電波を拾って、レートが著しく下がることもあります。
 この電波の帯域を使うものに、SONYのAir board(無線方式のTV)と、Bluetoothがあります。前者は家庭の中ならどこでも、TVアンテナなしてTVが見えるというコンセプト、後者は魔法の無線と呼ばれる、次世代無線リモコンです。プリンタ、パソコン、携帯電話、何でもつながります。特にBluetoothの場合、LANの代わりにも考えられており、期待の星でもあるわけです。

Ericssonホームページより引用

 まーしかし、少なくとも、私の経験では、家庭から電子レンジがなくならない限り、画像を送るといった大それた目的にこれらは使えそうにありませんし、見渡せる(障害物がない)ところ以外で安定した通信ができるとも思えません。Air boardでも画像が途切れるといった不具合が報告されているようです。
 結局、間歇的なLANならOKということで妥協。1階からはさらにブロードバンド・ルータ(といっても、ハードディスクを外した486マシン)経由でCATV常時接続を達成しております。PCのCPUはAthron(950MHz)、ディスクはRAID(ハードディスクは旧型、型落ち品)、相変わらず、最新テクノロジー半歩遅れを実践していますね。やれやれ。


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