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岡本家記録とは別の話(宇宙篇)

 岡本家記録(Web版)(10月の読書日記)もご参照ください。

 ということで、ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。本編は読書日記なので、それ以外の雑記関係をこちらにまわしてみることにしました。

NASDA提供のワッペン:一般配布はしていないそうです。

子供向けセミナー
 国際高等研究所が、毎年親子向けに開いているセミナーがあります。内容は、生物学から宇宙までさまざまなようですが、今年は宇宙関係がテーマ。すばる望遠鏡で有名な国立天文台の海部台長や、ブラックホールの佐藤京大教授などのほかに、NASDAの清水主任研究員、吉富次長らも参加して、結構豪華な内容です。小学校5、6年生を相手にしているとは思えぬ内容もあり、参加者が理解できたのかどうか不明(うちの息子はよく分かったと、うそぶいていますが)。中では、NASDAが大量のパンフレットやワッペン(上図)まで用意していて熱心です。
 国立機関に対する「投資効果」論議が、最近やかましい。こういうときは、たいてい「民間では当たり前」との論調で公的な支出をうんぬんされますが、宇宙開発のように、どう考えても近い将来に投資回収が見込めない事業については、非常に不利に思えます。そもそも経営的な投資回収を考える場合、10年から20年を費やすインフラ的事業など論外なのです。(株主がそんなに待ってくれるわけがないでしょう)。となれば、誰かがカネになるまでインフラを育てる必要があります。それは民間ではない。民間ではないものに、アメリカ企業の評価基準(国際評価基準)は合わない。まあしかし、一般の誰もが宇宙開発をそのように好意的には見ません。軍事費は戸締りと国際貢献の費用だと言う人でも、宇宙開発は純粋な遊興費と見てしまいます。そこで、「夢の実現」や「学問的探求」の意義を説く必要性が生まれるわけです。今のオッサン世代には、「21世紀の夢」というだけで、結構説得力はありました。いまではどうか。大人になってからでは遅いので、もっと青少年啓蒙に務めるべきでしょう(小学校高学年から大人になるのに、大して時間はかからないのです)。
 とはいえ、今回のセミナーでの子供の関心は、どちらかというと宇宙とブラックホールにあって、ロケットや国際宇宙ステーションには向いていません。ロケットは同じことの繰り返しが多くなるため、アピールポイントが少ないのです(本来、商用ロケットのポイントはコストだけ)。アポロも、結局無駄なものと思われて立ち消えました。宣伝方針を、もうちょっと考えた方がいいのでは。

J-Book.com
 ところで、偶然知ったのですが、とあるHPにSFアドベンチャー(83年)の古いチェックリストが再録されています。99年1月にアップされているので、もはや旧聞なのか。ページの文章自体は、2年前のもの。ちょっと今の時勢とはズレた内容ではあります(失われた古い黄金時代日本SFを蘇らす、とか)。83年のレビューの中には、私が書いたものまで含まれていますが、何らかの掲載了解をした憶えもありません。しかも、間違った内容まである(ブックレビューに著作権はない?)。JSF Project Teamって、いったいこれは何なのでしょう。ちなみに、このページのトップはリンク切れのため、ロボット検索以外の手段では、ここにたどり着けないようです。ロボット検索を拒絶する場合など詳細は、こちらの注意書きに詳しいので参照のこと。


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