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岡本家記録とは別の話(PC進化の系譜篇)

 岡本家記録(Web版)もご参照ください。

 ということで、ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。本編は読書日記なので、それ以外の雑記関係をこちらにまわしてみることにしました。

 

PC進化の系譜
 前前から書いておきたいと思っていながら、まとめる機会も(必要性も)なかったため、のびのびとなっていた筆者所有のPC履歴をまとめてみました。この世界の進化は、SFなどより遥かに早いため、記録しておかないとまたたくまに忘れられます。記憶がなくなってからでは遅い。全部で12機種あり(マニアというには少量)、捨てたものや壊れたままのものは少なく、何らかのかたちでリサイクルされております。

  1. SHARP PC1500:CPU(独自)。もはや十数年前の製造。BASICでプログラム可能なものなので最初のPCといえる。ペンプロッタが付属してバイオリズムの計算などが稼動していた。ごく最近まで関数電卓として残っていたが、オークションにて売却。

  2. SHARP MZ5500:1984年:CPU(Intel8086 5MHz)。メモリ512kbyte。現在も実家でワープロとしてCP-M/86で稼動中。本体価格が50数万、24dotインパクトプリンタが30万した。この他、2と3の間でポータブルのワープロ専用機を使用した時期があった。24dotの感熱式プリンタを備え、ファンジン製作に活躍したが、これは廃棄された。
  3. EPSON PC286E:1988年:CPU(Intel80286 10MHz?→Cyrix486と換装)。ワープロ新松、通信ソフトCCT98がフル稼働したMS-DOSパソコン。48dotの感熱プリンタでNOVAQ(60号)を製作した時に使用。スピードも問題なく安定して使えた。プリンタ込みの価格がおおよそ40万円。友人に売却。
  4. NEC PC98HA:1990年:CPU(NECV30 10MHz)。B5ハンドヘルドPC(重量1.1kg)。初のモバイルノートPC。PC98シリーズとの互換性がなく人気も出なかった。当初価格が19万、最後は10万以下にまで下落。筆者はPDA用としてではなく、MS-DOSマシンとして使用した。隠し機能の存在で一部に有名。オークションにて売却。

    稼働時間7時間のため、モバイル中に電池切れが続発。当初の目的には使えなかった。

  5. NEC PC9801FA:1993年:CPU(Intel80486SX 16MHz→33MHz→486DX4 96MHzに換装)。主にWindows3.1マシンとして初期のWordが稼動。日本独自に育った、NECメインストリームPCの最後の世代。PC286と併せて、ソフト資産(今では歴史的遺物)も多かった。周辺まで含めれば投資額は100万近くに上る。オークションにて売却。
     中古屋では旧PC98は見かけなくなった。ゲーム以外のソフトは、中古でも流通していない。もう、オークションぐらいでしか入手できないだろう。

    ハードディスクや各種ソフト込みで、かつての筆者のソフト財産一式に相当する内容だった。

  6. SHARP Mebius A330:1995年:CPU(Intel Pentium 90MHz)。初のWindows95マシンとしてOffice、インターネット端末として稼動。格安のTFT(SVGA)液晶PCとして人気があった。Mebiusとしては初代機。買値は30万。ワープロからグラフィックまで、意外に何でも軽快に動いた。デジカメQV-30、600dpiスキャナと組み合わせてDigital NOVAQ製作に活用。

  7. Two-Top VIP:1997年:CPU(Pentium 200MHz→CyrixM2-300 233MHzに換装)。セミカスタムPC。倒産騒ぎを起こしたTwo-Top製。買値は16万。当時はオンライン通販のトップメーカーだった。Pentium90で手に余る大型アプリに使用。現在は子供用のWindows95/98ゲームマシンとして稼動。

  8. SHARP MI506DC:1997年:CPU(Hitachi SH3)。モバイル用端末として購入。当初の意図はそうだったが、結局PCの代用にはならなかった。デジカメ兼用スケジューラが主な用途。PDA自体にそもそもの限界がある。オークションにて売却。

  9. Gateway2000:1998年:CPU(Intel 486DX 66MHz→AMD5x86 133MHzに換装)。Gatewayの日本法人ができる前のモデル。中古で入手。子供用Windows95で使用したが、ゲーム(グラフィック)を動かすには非力。現在は家庭内イントラネットでのサーバとしてLinux(Vine)が稼動。

  10. Compaq DeskproXE:1998年:CPU(Intel 486DX 66MHz)。中古で入手。メモリがECC付でないと使えない(とは気がつかなかった。かつては高級機だったのだろう)。Linux(Slackware)用→ハードディスクを外してルータ用1Floppy Linuxマシンとして主記憶16Mbyte(捨て値で買った4Mbyte SIMM4枚)で稼動。

  11. Compaq Prolinea590:1998年:CPU(Pentium 90MHz→WinChipC6 200MHzに換装)。中古で入手。家計簿用だったが、現在Windows98マシンとしてWordが稼動。この年は、家庭内LAN構築のために、中古PCを多数買った(Win98が出た後では、486マシンは既に捨て値だった。今年はWinMEが出たので、Pentium133M以下のマシンも同様の運命をたどる)。

  12. Dualon(フルカスタムPC):1999年:CPU(Intel Celeron 360MHz×2個→クロックアップ455MHz)。サーバ用マザーボード構成で総額10万円程度でできた。Windows NT→Windows 2000マシンとして主にFrontPageやグラフィック系ソフトが稼動。デュアル構成が生きた使い方をしているとは思えませんが。

どのマシンも、メモリやハードディスク、周辺ボードが使いまわされているため、原形をとどめているものはありません。テクノロジの進化を少し遅れながら追いかけるという買い方です。最新ではないが、古いものばかりでもない構成でしょう。パーソナルなPCの歴史はわずか15年程しかないため、今でもめまぐるしく変化しています。肥大化したアプリケーション使おうとすれば、新しいハードウェアを買わざるを得ないわけです。もちろん、新しいソフトをそろえる価値がどれだけあるかは疑問ですがね。


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