岡本家記録(Web版)もご参照ください。
ということで、ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。本編は読書日記なので、それ以外の雑記関係をこちらにまわしてみることにしました。
ザ・イヤー・オヴ・ドラゴン
さて今年も暮れてきました。まーなんというか、国際基準への移行とか技術立国の崩壊とか世も末とかの世相も暮れるわけです。単純に考えれば、国際標準とは、いかにコストを下げるかであり、もっとも簡単な方法が首切り(たいていの会社ではコストのうち、福利費を含めた人件費がもっとも大きい)なので、みんなそれをするということになります。人のコストが下がると、自然、会社の支出は減り、クビになるのが怖いので残った社員の働きも良くなり、いかにも体質が改善されたかのように見えます。しかし、本当のところ、金を生み出しているのは機械ではなく人なのですから、瞬間の見かけだけ良くなったにすぎません。将来が危惧されるわけです。
それはさておき。
今年のSFは、リバイバルとホラーに明け暮れたように思われます。というのも、往年の名作がハルキ文庫から続々刊行され、一方“期待の新人”は、SFも書くホラーな人々が多かったからです。新人を育てるべき土壌がSFになくなって久しいために、単行本はホラーで出して、心のふるさとSFマガジンには専門的な短編を寄稿するスタイルが定着しつつあるようです。この傾向はヤングアダルト系→マガジンに、というパターンもあったので、まーある種の巡礼行為であるわけですね。リバイバルと新人の関係は、99年のSFマガジン2月号、9月臨時増刊号あたりを読めばよく分かるでしょう。古いが故に新しい関係、SFの源流と現在の関係に似ていると考えられます。
Windows2000も近づいてきました。β3からRC2に変わって、このままでもほぼ商用版と同等です。筆者の使用している範囲では、β版から特に変わった点はないようです。当家の場合、ジェリー・パーネル先生が厳しく批判している(アップグレードの価値なしうんぬん)Office2000を使っていますが、この組み合わせはやたらとメモリを喰うためか、年賀状用の画像データなどを扱うと、128M程度の主記憶では不足してしまいます。とはいえ、年末になってもまだメモリは高い。Windows2000を使えば、印刷待ち時間の作業が遅くならないのが救いでしょう。今冬はハード関係での目立った増強はせず、当家の環境は同様のまま。さすがに冬になるとCPUの表面温度も30度台(センサー温度)にとどまるため、クロックアップによるハングアップもなく、快適ですね。
変わったことというと、新規にケーブルモデムを導入し、インターネット常時接続モードに移行することでしょう。これは地域の実験プロジェクトなので、当面は無料でモデムとSTBを借りることができます。通信料もなし。もっとも、PCをつなぐのではなく、TVでインターネットを見るという(下りのみの)実験なので、岡本家記録などのホームページを移すわけではありません。PCではなく、STB(セット・トップボックス=WebTVなどと同様の端末)なのもそのせい。とはいえ、モトローラ製ケーブルモデム自体には汎用の10BaseT端子がついている(注:ケーブルモデムの一般的仕様)ので、そのうち家庭内LANを接続することになるでしょう。下りだけなら27Mbpsの速度があり、単純な計算でISDN128kbpsの約200倍の速度になります。正確には27M÷その瞬間のユーザ数ですがね。
ということで、年越しY2K対策の皆様ご苦労様です。「何か」は起こるでしょうが、がんばってください。
来年は龍の年です。