title_another.gif (35890 バイト)

岡本家記録とは別の話(8月)

 岡本家記録(Web版)もご参照ください。

 ということで、ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。本編は読書日記なので、それ以外の雑記関係をこちらにまわしてみることにしました。

ハサミ男をめぐる冒険
 巷の話題に、殊能将之『ハサミ男』(講談社)の謎、というのがあります。
 このミステリ長編は、クセのある作品で知られるメフィスト賞の受賞作であり、世間では作品自体が注目されているのですが、妙にSFを匂わせる引用等で、(早々に)経歴不詳の作者の正体が明かされてしまった、という“事件”です。もちろん、作者自身あくまで匿名で通すつもりもなかったのでしょう。
 かつて知り合っていたSFのファンの消息を、何年かぶりで聞くたびに、ああ、あの人もまだ“生きて”いたんだ、と思うことが何度かあります。有名人のリバイバル、というのともちょっと違って、もっと個人的感慨に近いものがあります。一昨年のI恵さん復帰には、ちょっとおどろきましたがね。SFのマーケットというのは、意外に(というか当然ながらというか)あまり大きなものではありません。なかなかそれだけで食っていけません。かつて活躍した人々も、いつしか姿が消え(文字通り“見えない”人も多数)、舞台から(別の職業へと)退場していきます。ファンダムの横の交流がもう少し盛んならば、そこまで情報不足にもならなかったのでしょうけれども。今度のTさんも、舞台はミステリ。作品の評価も高く、今後の活躍が期待されます。
 作者Tさんの人となりは、名古屋エレキング倶楽部に詳しいので、そちらをどうぞ。私は見たことはあるかな、というていどの知人なので、とやかく言える筋合いではありませんよね。



超古代の(ってこればっかり)SFファンWho's Who
(注:ここに記載されているのは10年前の内容です)

 さて、世間の風潮に乗る岡本家では、Vine Linux(ちなみに、Vineを買うのなら、書籍付のものがお勧め。技術評論社のパッケージや雑誌の付録では、値段の割に説明が少なすぎます)を立ち上げて、メジャーなRed Hat系システムを構築する日々です。ただ、GUIを持つクライアントPCの場合、Linuxといえども軽くはありません。
 当家の場合、Unix系は486CPUでしか稼動していません。サーバだけならIntel486DX2(66MHz)16Mbyte(英語)で十分なのに、XWindowsはAmd5x86(133Mhz)40Mbyte 日本語環境で、かなり苦しい動きです(推奨環境もPentium以上)。感覚的には、同じ環境下でのWindows95よりも、やや重い感じ。これから、Linuxはシロート向けにますます普及していくようですが、クライアント側で受身に使う限り、あまりWindowsに対するアドバンテージは感じられません。従来言われていた軽さとは、結局のところグラフィックの軽重につきるようにも思えます。
 まーそれに、古いPCの場合、BIOSも古く(アップデートも大昔に終了している)、大容量ハードディスクを認識させるのがまた大変。当家でもWestern Digital製をまったく認識せずで(EZ-Driveでもダメ、各種雑誌/掲示板掲載のTipsはことごとくペケです)、“ホコリをかぶった昔のPC”を再生するのは、並大抵ではありません。


THATTA 137号へ戻る

トップページへ戻る