二重時間者

四郷威智


1999年3月

月刊アスキー4(小川)BOOKS WITH PAGESMISSION CHILD BY Maureen F. Mchugh評
アニメージュ4さいとうよしこ幻のアイドルと共に歌え!?カラオケ番長の「よし」が出たわよ
東京人4永瀬唯電脳博覧会16家庭でできる本格派電子出版 マイクロソフト「パブリッシャー98」
日本古書通信3横田順彌明治時代は謎だらけ!!星一と押川春浪
モノマガジン4/2岡田斗司夫新オタク日記2/16-2/28
NAVI5笠井潔A history of my reading[読書の心臓]竹田青嗣『陽水の快楽』
小説新潮4菊地秀行魔剣士−妖太閤篇 第三回 
小説新潮4宮部みゆき心眼タクシードライバー尾藤浩一のちょっと奇妙な業務日誌その15
アニメージュ4京極夏彦・大森望未来世界の妖怪京極夏彦読者と世界を作る第12回
本の雑誌4鏡明連続的SF話175妄想と願望の物語
本の雑誌4鏡明『封神演義』は空前絶後のほら話である! 
太陽4荒俣宏ザラ紙の楽園アメリカ大衆マガジン再発見3雑誌ビジネス最低辺の爆発
月刊アスキー4高千穂遥高千穂遥の大混線かかってきなさい![新マシン導入記]
モノマガジン4/2根本圭助小松崎茂の世界 
アニメージュ4堺三保第10回「ロボットに知性は宿るのか?」SFですよ回天篇
本の雑誌4山岸真SF新世紀SFファンに朗報入手困難本も復刊する東京創元社のフェア
文芸春秋4山本弘ノストラダムス「恐怖の大王」を笑おう藤本ひとみ、宮崎哲弥との座談
小説新潮4酒見賢一陋巷に在り98 
小説現代4清水義範とりもなおさず社会科第八話 オランダ人の謎
小説現代4清水義範町営博物館 
現代4清水義範「学級崩壊」、先生は心の医師になれ「遠く学校から離れて」16
ユリイカ3川崎賢子私は(シノラーが)だあい好き 
本の雑誌4大森望新刊めったくたガイド剛腕マコーリイの力技が炸裂する『フェアリイ・ランド』に仰天
月刊アスキー4大森望Silicon Frog Oil[FFVIII、文字電話、iモード]
小説すばる4大森望五條アキラ『プラチナ・ビーズ』今月の、この一冊
アニメージュ4大森望ムツカしい本を読むと眠くなる初恋地獄篇『闇の楽園』『Kの流儀』『学園武芸帳月に笑く』
ユリイカ3大瀧啓裕雪景色と『ナショナル・グラフィック』ワールド・カルチュア・マップ幻想通信
小説宝石3大沢在昌AD2023涼子第一回
小説宝石4大沢在昌AD2023涼子第二回
翻訳の世界5巽孝之アメリカ文学の思想8リパブリカニズム(2)
小説すばる4東野圭吾ガメラ追っかけ日記 
オール読物4筒井康隆わたしのグランパ 
文学界4筒井康隆 
別冊文芸春秋99spring南條竹則あくび猫 
小説現代4南條竹則私の特効薬 
本の雑誌4北原尚彦神田番外地『海底二万里』のおどろくべき翻案に遭遇
オール読物4夢枕獏漢神道士 
別冊文芸春秋99spring夢枕獏腐りゆく天使 
小説すばる4夢枕獏黒塚(第19回) 


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 なんでも、山尾悠子さんが執筆活動再開に意欲を示されておられるとか。いや期待したいですな。何といっても、うちの町の唯一のSF自慢といえば、山尾さんが大学時代下宿していたらしいっ。とゆーことだけですからな。
 と、突然、話はかわるが、うちの小学校の校歌なんか「明治の帝」が「永遠に鎮まり賜う御陵」の云々、なんだぜっ(ディテールは間違ってるかもしれんが大体そーゆーもんである)。君が代・日の丸をどうこう言う前に、取り締まるんならこちらが先だろう(って、そんな問題やないのか)。
 しかしうちの小学校って明治の始めに出来てるハズなのにこの歌詞ってことは、大正まで歌がなかったのか。ともかく、お向いは、乃木神社だし、もうこれ以上祝福された環境はないといってもいいかも。東隣りの小学校なんか、稲垣足穂の地元という呪われた地なので、てらかわよしこを生んでおるし(ということは寺島令子も生んどる訳やね)、西隣りの小学校は創元のディックのカバー画を手掛ける松林冨久治を生み、てらかわの引きでT岡H美も四コマまんが家になってしまったらしいし、チルドレン・クーデターのホソイヒサトはおるし、碌なことはないのである。
 うちの小学校の校歌が、これなんだから、冬樹さんとこあたりだと(って、昔からあの辺にお住まいなんでしたっけ)天皇家を亡ぼそうとした織田信長を打ちとった明智光秀(←SFにありがちな、ゆがんだ歴史認識)がお亡くなりなった土地とゆーことで光秀をたたえる歌になっておったりはせんのかのお。
 ともかく山尾悠子で、町起しじゃっ。(寝かせとけ、寝かせとけっ。)



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1899年3月

マンシー・マガジン
20(6)
 今月のパブリック・アイのコーナーは最初にアギナルドの肖像写真が来ている。と、あとは全然知らないひとばっかり。ともかく、ホープ、ペンバートン、ハガードの連載が続いている。記事は、「チャンチャゴ戦跡の今」「今と昔の学生」「コロンブスの真の墓」「対スペイン戦争」「ワシントンにある歴史的な家」「家でのエドマンド・クラレンス・ステッドマン」「病原菌」なんてとこ。

コスモポリタン
26(5) 
 「帝国はいかに作られしか」なんて訳題を付けたかどうかも覚えていないが、題が少々代って、「帝国の建設」と名を改め続きがのっている。Eric Papeのイラストがなかなか、はったりが効いていてかっこいい。それに続いては「リアル「アラビア夜話」」by Anna Leachで、宗教色が入っているけれど幻想的なイラストがついてて面白そう(でもすかさずパス)。組織における大問題その七は「小麦と製粉」。Hamlin Garland のTarnpaers on the trail。「ラザフォード事件の評決」by Walter Barr、「リチャード・ブリンスレー・シェリダン」「今日の北米インディアン」「戦時中の南スペイン」「科学的読心術成功法」「オリヴァー・クロムウェル」と記事がある。
 Ethel W. MumfordによるHito-Kituneというのが日本を舞台にした短編なので、ざっと目を通してみる。ジャック・ショートという実用化学者兼鉱山技師が朝鮮に鉱山開発に来て、その後日本で、鉱泉を探してはミネラル・ウォーターの会社を立ち上げたりしていて、そいつが狐にとりつかれた。と見せかけて、日本人をおっぱらい神社の水を売り飛ばす話のような気がした。kiotoは京都だろうが、Karaweisawaは軽井沢なのか。midgu-aweを狐が好むと思われているとか書いてあるけれど、なんなんだろう。aweはあげのなまったもんだという気はするが。ノートとして解説が付いている。その中でKitsune-mochiはフォックス・ポゼッションのことでとか書いてあるが、狐憑きのこと狐持ちっていってたの。ううむ。
 あと「マドリッドのペロータ」って記事がある。ペロータというのはハイアライのことだそうだが、なんのこっちゃ。ようするに球技の一種らしい。

ストランド・マガジン
17(3)
今月のコナン・ドイル『炉辺物語』第十話は知らない話。The story of B 24。戦前のドイル全集には訳されてるようだけどね。続いて「パンチを覗く」の三回目。「最大記録」って記事は、また嘘くさい写真を載せてます。最長のヒゲはともかく最大のガキはねえ。The transport rider by Basil Marnan、グラント・アレンの自然観察な連載、The broad arrow by E.M.Jameson、「動物の行動」Cavalancis curse by Henry A. Hering、「エデンの園の光景」を学術的に際限を試みましたってな記事。「ブランプトン男爵」、グラント・アレンのHilda Wadeがあって、それに続いて「著名人の豚」って、なぜ豚なのかは文章を読んでいないので不明だけれど、有名人をつかまえて豚を描かせみましたという記事であろう。コナン・ドイルの描いた豚とかね。いや、これはバスカビルの魔犬といった感じですな。「植物遊び」というかなんというか、なんかハッパやら、枝やらで人形を作ってみましたというもの。キャプションがないとなんだか分からん出来。オセロとイアーゴ。マクベスの三人の魔女。モヒカン族の最後。エスキモーの女とその子。と、とりあわせも謎。(記事を読めよな)最後にネスビットのSeven Dragonsというのが載っている。イラストから判断すると、本から飛び出したドラゴンが暴れて大変という話らしいけれど、一頭しかおらんぞ。最後は本に戻って終っているみたいだが、題からしてあれが最後のドラゴンとは思えない。って、チラっとみたら、次号も載ってるみたいね。

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