岡本家記録(Web版)もご参照ください。
ということで、ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。本編は読書日記なので、それ以外の雑記関係をこちらにまわしてみることにしました。
ヤングアダルト特集(承前)
ということで、数作を読んでみました(詳細は上記の読書日記3月分をご覧ください)。あらためて読むといっても、従来いわれてきた風説を越える感想は浮んできません。たとえば、この分野がSFの裾野として機能しており、スペース・オペラ等の冒険ものの大半はここで書かれている云々。とはいえ、『ブギーポップは笑わない』のように、スタイル的に珍しいものはともかく、三村美衣推薦作である、『セレーネ・セイレーン』『タイム・クラッシュ』『彗星狩り』などは、むしろ普通のSFであり、別に10代、20代でなくとも抵抗なく読めるはずです。逆に、まったく新しい小説を期待しても、それももはやありえないようです。新人賞の受賞年齢は、すでに30代に入っているわけですし(ベテランの書き手も同様)。それだけに、成熟=衰退がはじまりつつある(はず?)。ヤングアダルトは、自由に書ける分野ではないが故の圧力が、かえって新しいアイデアの推進力となっていました。一定の読者がついてしまった今では、それもジャンル特有の約束事の一環とみなされています。このまま、旧来のSFプロパーに取って代わるとしても、あまり異なった風景とはならないように思われます。
笹本祐一『彗星狩り』(朝日ソノラマ)
Quicktime上のスター・ウォーズ
ルーカス・フィルムが公開しているQuicktime版スター・ウォーズ予告編のその2(The
Phantom Menace)が最近出ている。これはなかなかの出来で、ワイドスクリーンサイズ(上下の空白なし)で作られており、ブロックノイズや画像の荒れがほとんど見られない。その1は、まあありがちな画質だったし、2だけ、コピーライトでわざわざ「アップルにて変換」(Quicktimeはアップルの技術)と書かれているので、PCに合わせた最適化が行なわれているのだろう。PCのソフトで再生するムービーは、形式がMPEGであろうが、AVIであろうが、基本的に不安定な要素があって、未だに、安定した、しかもきれいな映像はあまり望めないのが実状だ。たいていのユーザは、PCなんだからとあきらめるが、これがビデオだったら怒っているはず。もっとも、その2は25メガほどのサイズがある(480×216、2分30秒の映像)。落として見るにはやや大変という問題はある(その1もほぼ同じサイズ)。1,2併せて、IE5.0(約50メガ)をオンラインセットアップするのと同等ではあるがね。