title_another.gif (35890 バイト)

岡本家記録とは別の話(11月から12月)

 岡本家記録(Web版)もご参照ください。

 ということで、ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。本編は読書日記なので、それ以外の雑記関係をこちらにまわしてみることにしました。

京都SFフェスティバル98
 今年の京都フェスは12月開催。いつもより少なくとも2週間は遅いのだが、気候的には同じ頃と思えてしまう。銀杏がちょうど散り始めているからである。暖冬。
 どーでもいいけど、土曜朝からというスケジュールは、近年人減らしに熱心な会社の事情を反映していないので、やめなさい。というのも、コスト減→製造コスト下げ→人件費下げ→人減らし→土曜出勤、というデフレスパイラル(?)のためです。土曜出勤のコストはボーナス減で対応するので、会社は平気。とゆーよーなことをいえる立場ではないがね。
 さて、今回の初日午前中は、喜多哲士の架空戦記論で、講師のHPにあるレジュメを見る限りは、なかなか立派なもの。残念ながら見ていません。午後一番からの、福江純助教授のアニメ風天文講座は、そのまま一般講義用、公演用のテーマにアニメGIFを加えた、そういう意味ではSFファクト向け内容。去年のロケットが好評だったせいでしょうか、ファクト系が常連化するのかも(アボ→コハマ→キシバ時代の過去からは考えられませんが)。
fukuejun.jpg (3412 バイト)
tanaka2.jpg (4678 バイト)  午後2番は、田中哲弥、小林泰三、田中啓文、牧野修各氏(着席順)によるバラエティ・トーク。作家はいかにしてアイデアを得るのか、何を話しているのか、関西に住んで何がいいのか、何のために生きているのか、というよーなことを真剣に、時にユウモアを交えながら、論議しあっていた(推定)。何に似ているかといえば、S年F組に似ているのでしょう(推定)。これもまた、新しい風なのでしょう(推定)。キーワードは5つの答え(何だったか)。 tanaka1.jpg (4280 バイト)
oomori98.jpg (6525 バイト)  午後の最後は、大森望、水鏡子、大野万紀、山岸真各氏(着席順)によるパネル・トーク。ジョン・クルートはいかにいいかげんか、『SF大百科事典』は原書より翻訳の方がなぜよいのか、なぜ作品リストはアルファベット順なのか、なぜ50年代SFは90年代SFより偉いのか、なぜ原稿も書かずにパネルにでているのか、何のために生きているのか、というよーなことを陰陰と、時に鬱々とも見える姿勢で論議しあっていた。何に似ているかといえば、死体解剖に似ているのでしょう。これはまた、新しいところは何もなく、しかし京都フェスの本質にきわめて近い内容といえましょう(推定)。
 合宿は、各種レポートを参照ください。今年の京フェスには去年のゲストがそのまま参加していましたが、スタッフはちゃんとケアしましたか。そういう気遣いがあるとないとで、今後の繁栄が左右されます。今後気をつけるように。(注:数十年来常連のゴロファンには、気を遣う必要は全くありません。捨て置くこと)。
 あー、それから合宿司会者は声の通る人がいい。低音ぎみの声がいいですね。
今月のソフト
 
その昔、NOVAQのイラストを担当していた穂(さき)さんの旦那というのがおりまして(長い前置き)、そやつがEVAアニメータというアニメーション自動合成ソフトを開発しました。ソフトはちょっと変わっていて、アニメーションGIFやJPEGで作られているのではなく、線画の情報を使うだけなので、通常のアニメに比べれば10分の1くらいのファイルサイズでできてしまいます。BMPファイルから絵を取り込んで、アニメにしたりできるので、既存のMacromediaのツールに比べても簡単。再生はWebのPlug-inを使います。

 まーそういう営業的な話より、京大漫研出身者が、未だに漫研精神が抜けないソフトを作っているといったほうが、分かりやすいか。別に私には利害関係はないが、結構面白くできています。マニュアルが難しくて小学生向きではないが、慣れれば幼稚園児でも作れるレベル。ただ、悲しいかな本当のアニメのような高精度の絵ではないので、これを生かす媒体を選ぶ必要があります。本誌を読まれた方で、興味ある方、特にアニメ雑誌などの関係者の方には、無料送付も検討するとのこと。わたし宛てのメールでもOK。
 体験版やサンプルはここにあります。

http://www.sharp.co.jp/sc/excite/evademo/taiken/taiken_1.html


THATTA 130号へ戻る

トップページへ戻る