岡本家記録(Web版)(読書日記)もご参照ください。一部blog化もされております(あまり意味ないけど)。



 ということで、ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。本編は読書日記なので、それ以外の雑記関係をこちらにまわしてみることにしました。

 今年になってから初めて、といっても、もはや3月ですね。今月はごく短く「経済短観」です。

 さて、9月にアメリカ崩壊が起こって以来、輸出中心の製造業を巻き込んで不況が深刻です。なぜかというと、大半の輸出企業は(欧州企業を含め)アメリカ輸出で稼いでいたからです。皆様の会社はいかがでしょうか。国内中心の業界はそれほどではないとも聞きます(たとえば、外資を除く保険屋さんとか)。出版業界も苦しいようですが、これってアメリカ崩壊とは関係ないですよね。

 筆者の関係では春から給与カットが始まります…どひゃー。まあ、前例がない異常事態です。余所もやるから抵抗感/タブーが消えたことが大きい。右に習えの日本社会で、こういうことは歯止めがなくなるので、あまり望ましい状況とは思えません。

景気動向指数 鉱工業生産指数

主要経済指標(時事通信のサイトから引用)

 経済はある種のエコシステムといえます。政策的に決まる完全な人工環境ですが、その環境に合わせた最適な種が生き残ります。たとえば、グローバル・スタンダード環境では、アメリカの金融会社がもっとも儲かるようにできていて、事実勝ち組はアメリカ的な会社ばかりでした。トヨタなど製造業は、バブル状況下で高級品(SUV)を売って儲けていたので、むしろ脇役(パラサイト)だったと思われます。

 まあしかし、その環境下では貧富の差が急激に広がっていきます。遅ればせながらグローバル・スタンダードを取り入れた日本でも効果てきめん、あっという間に中産階級が消えていきます。エコシステムとそこに生息する生き物(会社や生活者の種類=年収)が、いかに密接に結びついているのかが分かります。

米国所得上位者(上位1%)が全所得に占めるシェア率の推移 年収200万円に満たない低所得者の統計グラフ

中谷巌「資本主義はなぜ自壊したのか」より(千夜千冊のサイトから引用)  

 さてしかし、グローバル・スタンダードがうまく働かないことは明らかです。こんな不安定な社会では安心して暮らせません。とはいえ、次に来るシステムが何かがまだよく分からない。社会主事が崩壊したのが1990年代初頭、資本主義崩壊が2010年代前後だとして(ホントか?)、次はまた社会主義なのでしょうか。新しい社会主義革命が最初に起こるのは、やっぱりロシアか中国からかも。

 

THATTA 250号へ戻る
トップページへ戻る